安田顕は“玉手箱”的存在 ミラクルを起こすかは気分次第!?

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大泉洋、安田顕、戸次重幸らが所属する演劇5人組ユニット「チームナックス」。彼らが唯一総出演する北海道のローカル番組『ハナタレナックス』が、2月7日(日)の13時55分からテレビ朝日系列24局全国ネットで放送。これを受けて1月12日、都内スタジオにて番組制作発表記者会見が行われ、メンバー5人が揃って出席した。

会見では、全国での放送決定に、メンバーから喜びの声がでるかと思いきや、大泉は「この番組は辞めたい!」、安田は「見て欲しくない!」、戸次は「全国放送は不本意」と後ろ向きアピールを連発し、ネット上では「相変わらずの毒舌わろた」「5人のわちゃわちゃ感がたまらない」「会見でのコメント、面白すぎ」と注目を集めた。

しかし、実際はどう思っているのか? 本当に番組を辞めたいのか!? 全国放送されるのは迷惑なのか!? 20年近く、彼らと番組を制作してきた杉山順一プロデューサー(編成局 総合制作部)を取材したところ、会見後、メンバーがそれぞれの発言に対し、かなり後悔をしていたことが明らかとなった。

特番放送を数日後に控え、杉山プロデューサーにインタビューを実施。約1時間にわたって、見どころはもちろん、“チームナックス”メンバーそれぞれの魅力を存分に語っていただいた。その模様は5日連続で掲載していくが、今回はその第2弾。会見後のメンバーの様子から、特番で“ミラクルが出た”という安田さんについて、お話いただいた。

■記者会見後の様子

記者会見後がまた傑作なんですが……(笑)。実は、あの会見の後、都内でローカル番組の撮影を行っていました。その移動中、あの会見のニュースが既にネットにあがっていまして、彼らは自分のスマートフォンでそれを見ていたんです。すると、「大泉洋、スタッフと平行線…」「戸次重幸、全国放送に不本意」という見出しが並んでいまして……(笑)。会見で彼らは、半分冗談のつもりで言っていたと思うのですが、ネットニュースで“活字”として出てきてしまうと、本当に番組批判をしているように見えてしまって、実は反省していました(笑)。番組スタッフにも「大変、申し訳ありませんでした」と謝り、こういう場では伝わりずらいんだなと猛省。メンバー同士でも「俺、ここまで言ったっけ?」「いや、言ってたよ」と、記事を読みながら振り返っていましたね。この猛省している様子というのは、ちょっと面白かったので、後日、レギュラー番組(ローカル)でも放送させていただく予定になっています(笑)。

■東京では初の会見だった!?

こういった会見というのは、メンバーそれぞれ、もちろん慣れているとは思うのですが、“この番組の会見”は、東京で行うのは今回が初でしたので、おそらく、どんなスタンスで行けば良いのか、ちょっと分からなかったところはあるかもしれません。また、我々の方も、彼らが“言い訳する時間”を作ってあげられないまま過ぎ去ってしまったので、時間がちょっと短すぎたと反省はしています。

■一番反省していたメンバーは?

大泉さん、戸次さんは、自分の名前が記事の見出しに結構使われていたので、余計に反省していましたね。また、安田さんは会見でオナラをしたのですが、それに関しては、あまり書かれていなかったので、メンバーから「お前なんて、完全に抹殺されてるぜ!」っていじられていました(笑)。

■全国放送は恥ずかしい!?

この番組で彼らは、ローカル放送用、全国放送用という“顔”の使い分けをしているわけでもなく、“素”が存分に出ています。北海道内だけの放送であれば、今までやってきていることなのでなんともないのですが、戸次さんが会見で「東京では俳優としての顔が……」なんて言っていたように、確かにドラマなどに出ている時の“顔”は違うかもしれません。それもあってか、全国でその“素”の姿が放送されてしまうので、「不本意(笑)」ではありませんが、「恥ずかしい」のかもしれませんね。

■会見でオナラ!? 安田顕さんってそんなことをする人なんですか?

番組の中で、大泉さんもよく言っていますが、安田さんは“無口で変わり者”。安田さんのようなタイプは、初対面ですと、話しかけ難かったり、取っつきにくかったりするところもあるかもしれません。しかし、大泉さんが中心に入って、その“無口で暗い”彼に、ちゃんとツッコミを入れていじっていくと、安田さんの面白さが浮き出てくるんです。

■自分の“言葉”を持っている人

また、安田さんは、確かに無口だったりするのですが、奇想天外なアイデアを持っているところもあります。例えば、映像作品を作らせると本当に異彩を放ちますし、秘めたアーティスト性みたいなものも持っているような人です。そいう意味では、無口ではありますが、“語る言葉”はちゃんと持っている、哲学者みたいな人ですね。

■今回のMVPは安田顕!

ドラマに出演している安田さんしか知らない場合、この番組で“本当の安田さんの姿”を見ると、随分印象は違うのかもしれません。特に、今回のスペシャルでは、安田さんが、いろんな面で力を発揮していまして、メンバーからも「今回のMVPは安田だ!」と、満場一致で認められるくらいの活躍でしたので、ぜひ注目していただきたいと思っています。

■今回の活躍はある意味“ミラクル”!?

安田さんは、結構気分屋さんなので(笑)、今回出たミラクルが毎回かというと、そうではないんです(笑)。実は、昨年の『ハナタレナックス』全国放送第1弾では、安田さんはほとんど喋っていなかったかなと思います。彼とは、結構長い付き合いになりますが、僕から見ても、どこに本音があるのか、未だに計りかねるところがありますね(笑)。ですので、番組の撮影を始めてみないとわからないような玉手箱的なところが安田さんには未だにあります。今回のスペシャルでは、その“ミラクル”を起こす側の安田さんが出たのではないでしょうか。

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