美輪明宏&黒柳徹子が絶賛 挿絵画家“蕗谷虹児の世界”

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黒柳徹子が司会を務めるBS民放初のレギュラー番組『黒柳徹子のコドモノクニ』(BS朝日、毎週水曜 22:00~)。2月3日は、美輪明宏をゲストに迎え、挿絵画家の“蕗谷虹児(ふきや・こうじ)の世界”を放送する。

大正11年から昭和19年までの22年間に287冊発刊され、一流画家や詩人、作曲家がこぞって作品を寄せた伝説の絵雑誌「コドモノクニ」をもとに、そこで描いた芸術家の人生を現代の芸術家・著名人がたどる同番組。また、「コドモノクニ」は、藤田嗣治、東山魁夷、竹久夢二、野口雨情、北原白秋、西條八十、中山晋平など、子どもたちの情操を育てるため、絵画、詩、童謡……と、さまざまなジャンルの芸術家たちがこぞって作品を掲載しており、子どもたちのために本気になった大人たちの思いが詰まっている。

竹久夢二との出会いがきっかけで挿絵画家になったという蕗谷は、挿絵画家としての生活に飽き足らず、パリへ留学。苦学の末、フランス国民美術協会のサロン、サロン・ドートンヌなどへの連続入選を果たし、ようやく画家としての地歩を固めつつあったが、昭和4年に東京の留守宅の経済的破綻により急遽帰国している。

そんな蕗谷の絵を見て、黒柳は「今見てもほんとに凄く素敵です。顔の表情といい、妖艶な感じとかその毛皮の一本一本、本当に毛皮みたいな、何もかもが素敵です」と絶賛。また、「アラビアンナイト」や「人魚姫」など「アンデルセン童話」の挿絵も描いていたことから、「私も見た記憶があって印象に残っています。本当に夢の世界に誘ってくれた素晴らしい絵です。藤田嗣治が援助をしたくなった才能、もし、あのままパリに残っていたら、どんな絵を描いていたのかしらと思うと、なんか不思議な気がします」と感慨深く語っていた。

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