ナイナイ矢部、U-23日本代表戦士をフットサル&トークで激励

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『やべっちF.C.』(テレビ朝日系列、毎週日曜 24:10~)で恒例となっている「クリスマススペシャル」(12月20日)と「お正月スペシャル」(2016年1月1日)が放送。今回はともに2016年1月12日からカタールで行われる「リオ五輪アジア最終予選」を戦うU-23日本代表候補メンバーをフィーチャーする。

今夜12月20日放送の「クリスマススペシャル」では、矢部浩之率いるやべっちF.C.チームとフットサルで対決し、「お正月スペシャル」では、前園真聖(アトランタ五輪)、楢崎正剛、高原直泰、中田浩二(シドニー五輪)、松井大輔(アテネ五輪)のオリンピック経験者が参加して、過去のオリンピック予選や本大会の激闘を振り返りつつ、リオを目指す若き戦士たちにプレッシャーがかかる予選を勝ち抜く秘策を伝授する。さらに、リオ五輪出場を目指すU-23代表候補メンバーの意気込みを聞きつつ、その素顔も掘り起こす。

年々ガチンコ度が増していき、好勝負を繰り広げる『やべっちF.C.』のフットサル。今回は、矢部、中山雅史のほか、かつての『やべっちF.C.』のレギュラーで、今シーズン、ジュビロ磐田の監督としてチームをJ1へと導いた名波浩が『やべっちF.C.』の監督として参戦。さらにフットサルのプロリーグ、Fリーグで活躍するヴィニシウス、シルビーニョ、ボラを助っ人に迎え、2014シーズンを最後に現役引退、現在は番組レギュラーとして活躍する中田浩二も初めて加わるなど、フレッシュかつ強力なメンバーがU-23日本代表チームを迎え撃った。

一方、U-23日本代表を中心とした五輪オールスターズチームは、アトランタ五輪でエースだった前園が監督兼選手で初参戦。U-23代表のキャプテンの遠藤航、守護神・櫛引政敏、最終ラインの要・植田直通、技巧派の大島僚太、鎌田大地など主力メンバーが集結し、フットサルといえども「負けられない」という意気込みを感じさせるプレーを披露した。激しいボールの奪い合いからシュートの撃ち合いと、まさに一進一退で、攻守の切り替えが速い好ゲームとなったフットサル。はたして勝利を収めるのは?

2016年1月1日放送の「お正月スペシャル」では、新旧五輪代表によるスペシャルトークを展開。U-23日本代表からは、キャプテンの遠藤のほか、大島、鎌田、岩波拓也、鈴木武蔵、櫛引の6名が参加。やや緊張気味に“先輩五輪代表戦士”たちの話に聞き入っていた。まずは“先輩たち”から「俺たちはこうして勝ち進んだ」をテーマに、それぞれの世代の五輪代表にまつわるマル秘エピソードが披露された。中田は、選手同士の距離を縮めるために年齢が2つ上まではタメ口をきいていた、と具体例をあげて紹介。ならば、U-23代表で19歳の鎌田が21歳の岩波にタメ口で話しかける訓練をしてみるのだが……。

さらに前園は、プロになって数年目で「目立ちたかった」という理由からピンクのポルシェを乗り回していたというエピソードを紹介。そんな“目立ちたい”という気持ちは、U-23代表の一部の選手にも伝わったようだが、実はピンクのポルシェについては矢部にも意外な思い出が!? スタジオが紛糾したその思い出話とは?

そして、U-23代表からは、それぞれの選手が他の選手をどう見ているか、『やべっちF.C.』ならではの“他己紹介”を展開。鈴木は遠藤を「胸スポンサー」と表現し、遠藤はDF植田を「チームメイトを全力でシバく人」と。本当に植田はチームメイトをシバくのか、その証拠映像を紹介するほか、「ミュージックステーション」のカメラに捉えられた植田の映像も紹介される。なぜ植田が「ミュージックステーション」に? そのほか、櫛引が鎌田を、岩波が大島を、大島が鈴木&岩波を、とそれぞれが“他己紹介”。初めて明らかになるU-23日本代表メンバーの素顔とは!?

今回の“スペシャル”を振り返り、矢部は「フットサルは毎年ガチっぽくなってきているなと言っていたんですが、今年が一番ですね。名前出していいのか、迷っているんですが、鹿島の植田という選手がガッツリ来たので。僕は単なるサッカー好きのお笑いなのに、プロが大人気ないなと思いました(笑)。彼のせいで僕がいいところを見せられなかった。トラップしたところをちょんと突きにくるという、いやーな感じでした。今までのプロの方は僕に1回は持たせてくれるんですよ。さすがはプロだなと思いましたが、そういう意味では彼にはがっかりです(笑)。書いておいてください、名指しで(笑)」とジョークを飛ばしつつ、「今回対戦したU-23代表の選手たちは、本人たちが一番感じているし、わかっていると思いますが、必ず結果を出してリオに行ってくれると思います。期待しています」とエールを送った。

また、新旧五輪代表によるスペシャルトークを展開した「お正月スペシャル」については、「(今回出演したU-23代表は)事前にスタッフからはちょっと大人しい世代、と聞いていたんです。でも、一緒に出演してくれた歴代の五輪経験者が助けてくれて、結構しゃべってくれたと思います。そんなU-23日本代表候補の皆さんが、“『やべっち』ってやっぱりすごいな”と言ってくれていたみたいなので、普通にうれしかったです」と語っており、今回の“お正月スペシャル”について、「U-23代表の選手の皆さんに加えて、過去のオリンピックの映像なども見られる。幅広い世代の方に楽しんでいただけるスペシャルになっていると思います。懐かしいな、とか、よくぞこの試合に勝てたな、とか、この試合がポイントになっていたな、とか。いろいろなことを懐かしく思い出せる。サッカー好きには面白い番組なっていると思います」とコメントしている。

このほか、中山、中田に加え、U-23日本代表から遠藤、岩波、大島、櫛引のコメントが到着。以下に紹介する。

[中山雅史コメント]矢部さんの得点シーンや、フットサルFリーグの選手の速いボールに対しての反応などは、すごい、すばらしいと思いました。ただ、それらをすべて植田選手がつぶしたという(笑)。いろいろなプレーがある中、植田選手も自分をかなりアピールしていましたね。ここでアピールしてなんになると思いましたが(笑)。でも、面白かったですけどね。U-23日本代表の選手は、7月1日のコスタリカ代表との強化試合では誇りと責任を持って戦っていました。最終予選では苦しい試合の連続だとは思いますが、彼らもそれを承知して臨むものだと思いますので、そこでやってくれると思います。厳しい戦いの中で戦う喜びを感じてもらいたいし、そこから自分たちが強くなれる。勝たなければ強くなれないし、厳しい戦いを積み重ねていくことで力になりますから。強くなってもらいたいですね。U-23代表の中では大島選手がすごく物静かな選手ですが、そういう選手がチームに対してモノを言うようになると効き目がすごいんです。彼にはそういう存在になってほしいですね。本人はそういう存在じゃないと控えめですが、グラウンドに入ったらチームの勝利のためにそんな役割を買って出てほしいと思います。期待したいです。

[中田浩二コメント]初めてのフットサルは楽しかったですが、同じ鹿島で植田の教育係としては、ただただ申し訳ない、という思いです。教育係の教育不足で(笑)。でも、U-23代表もガチでやってくれて、うまかったですし、本当に楽しくできたなと思います。後ろを任されていた分、もう少しボールを奪ったりしたかったんですが……。U-23代表には、プレッシャーはあるだろうけど、そのプレッシャーを楽しみに変えてほしいと思います。苦しいと思ってやっていると思いますが、ここがMAXではないので、ここから上げていけばいいだけだと思います。今日も一緒にやってうまさ、強さを感じることができたし、そういうものをピッチで表現してもらいたいですね。僕らは勝ってくれることを信じていますから、あとは彼らがそういう気持ちになってやってくれるだけだと思う。それを期待したいです。遠藤選手中心にいい雰囲気が伝わってきました。植田もそうですが、鈴木武蔵選手とか、いろいろなキャラがいますので、実際に話していいイメージを持ちました。その個性をいかにピッチで表現するかだと思います。

<U-23日本代表>
[遠藤航(MF・湘南)コメント]オリンピックを戦った方たちとお話しして、皆さんプレッシャーのある中で戦っているんだなというのを感じました。そんな歴史を知ると自分たちも、という気になります。プレッシャーはありますけど、覚悟して戦わなきゃいけないと改めて感じました。戦う準備は出来ているので、あとはしっかりコンディションを最終予選に向けて合わせていくかが一番大事になってくると思います。僕個人としては守備では球際などで良さを出していけると思いますが、攻撃でどう絡んでいくか、というところが今の課題。最終予選で1点を取るために前に出て行かなければいけない状況もあると思うので、そこでしっかり起点になったり、得点に絡めるようなプレーをしていければと思います。まずは失点しないことが大事だと思うので、手倉森(誠)監督がテーマとして掲げている全員攻撃全員守備というゲームを90分間続けることが大切。失点は0に抑えながら、点の取りどころをどう探すか、というのが大事になると思います。中東はシンプルにロングボールを入れて、ハプニングを起こさせるようなプレーをしてくると思うので、そこの対応の難しさはあると思います。長いボールを立て続けに入れられたとき、我慢して自分たちもしっかりとカウンターを狙えるような戦いが出来るかどうかが大事だと思います。厳しい戦いになるのは間違いない。それは覚悟しているので、一戦一戦しっかり勝って上に行けるようにしていくだけですね。

[岩波拓也(DF・神戸)コメント]すごい方たちとトークが出来たので、うれしかったですし、オリンピックに出たいという気持ちがより高まりました。みなさんがおっしゃっていたので、チームのまとまりが一番大事、ということを再確認できました。1年間所属するクラブで試合に出て自信もつけましたし、それをアジアの舞台で発揮したいと思います。オリンピックは出ないと意味がないので、アジア予選で負けるわけにはいかない。今回予選方式も変わりましたし、自分たちにとっては難しい大会ですが、それは言い訳にはならないので、そのための準備をしたいと思います。チームとしてはどんな練習試合でも勝ちきるという、勝つことに対してもっと貪欲にならないといけないと思っています。シーズンが終わってみんなが休んでいる時に、自分たちはサッカーをやっていけるのは、自分にとってはすごくうれしいこと。ただ、コンディションとかは少し気を使わなければいけないと思っています。自分はディフェンダーなので0点に抑えるのはもちろんですが、そのうえで自分が攻撃の組み立てにかかわったり、局面を変えたりという得意なプレーもやっていきたい。失点もせず、プラスアルファで貢献できればいいと思います。中東勢は日本にはなかなかない独特なカウンターに徹底していますが、北朝鮮、タイもすごくレベルが上がってきています。1試合1試合本当に大事ですが、初戦が一番大事だと思うので、北朝鮮にまず勝って勢いに乗りたいと思います。前回のロンドンはベスト4で終わっているので、自分たちはその上しか求められないと思います。メダルを獲るためにもリオ五輪への切符を手にしたいですね。

[大島僚太(MF・川崎F)コメント]トークは緊張しました。オリンピックを経験した方たちを目の前にした、というのももちろんありますが、テレビ番組ということに緊張しました。ほとんどこのような番組に出たことがないですし、特にトークという部分では緊張しましたね。どの年代のオリンピック代表にも、それなりにプレッシャーがあったということを聞いて、みんな一緒なんだと思えたので、それを力に代えたいと思います。最終予選までもうわずか、本当に一日一日が大切な時間だと捉えていますし、本番には自信を持って臨みたいなと思います。代表では、合宿ごとに出た反省を次の合宿で生かすという形で今はやっているので、前回、湘南との試合では守備の受け渡しというところを課題としてやっていました。まだ、あまりうまくいかない部分もあったので、その部分と、攻撃ですね。守備と攻撃という両方とも、まだ課題はあると思います。このチーム自体、ずば抜けた選手がいるとは思っていないので、個々がしっかりとやるべきことを全うしていくことが勝利に一番つながる、と思っています。まずは監督が求めることを、自分のできる一番質の高いところでやり続ける事だと思いますね。カタールは日本に比べればやりにくいところとは思いますけど、そこを考え過ぎてもみんなが同じですし。大会方式が今までとは違うことは気になりますが、今はそんなことは言っていられないので、気にせず頑張りたいと思います。僕自身、特にアピールするということはないですけど(笑)、期待してくださっている方も多いと思うので、そんな期待に応えられるよう全員で頑張っていきたいと思います。

[櫛引政敏(GK・清水)コメント]トークはしっかり出来たのかな、とは思います。オリンピックに向けての戦いという部分では厳しいものもありますし、環境面も敵になることがあるので、いかに自分たちがタフにやるかだと思います。そういう部分で今日の話は勉強になりました。最終予選については、今はまだ楽しみという気持ちもありますし、今までやってきた自分たちのチームがどこまでやれるかという期待感もあります。アジアでリオに行ける3枠を争う戦いというのは、人生で限られた人にしかできないことなので、いかに楽しむかが大切だと思っています。プレッシャーを感じて自分のプレーができないよりは、楽しみに感じて自分のプレーを出す方がいいと思うので。チームとしては全体のバランスがもっと良くできると思います。かなり良くなってきているんですが、選手同士の距離感とか、さらにこだわってやれれば、より良いものになると思います。今も確実に良くなってきていますし、さらに高いレベルにもっていければ、日本の皆さんに楽しくアグレッシブなサッカーを見せられると思います。中東のロングボールなどはしっかり対応していきたいですね。逆に長いボールが来ることはわかっているので、出るところは出てキャッチできるならキャッチする、弾くところはしっかり弾いて、と。もし少しずれてしまったときはチーム全体でカバーできればいいと思いますし、しっかりコミュニケーションとりながらやっていけると思います。僕のストロングポイントはロングキックも蹴れますし、シュートストップも自信持ってやっているところ。キーパーですけど、アグレッシブなところも見ていただければいいかなと思います。攻撃的な守備は意識してやっているので、最終予選でもアピールしたいですね。

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