錦戸亮、神木隆之介と12時間超えの撮影で大激闘「最終話にして一番すごい殺陣」

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12月11日(金)に最終回を迎える、錦戸亮が主演するドラマ『サムライせんせい』(テレビ朝日系列、毎週金曜 23:15~)。そのクライマックスで、幕末から現代にタイムスリップしてきた実在の志士・武市半平太(錦戸)と坂本龍馬(神木隆之介)が、番組史上最長にして、最大スケールの殺陣を繰り広げることがわかった。

黒江S介氏が手掛ける同名漫画を初めてドラマ化したこの作品は、幕末の土佐藩から150年後の現代にタイムスリップした半平太が、ひょんなことから学習塾の先生となり、村で巻き起こるさまざまな問題を、武士にしかできない方法で解決していく姿が描かれてきた。また、別のタイミングで、同じくタイムスリップしてきた龍馬とは、これまで、現代でも盟友として、名コンビぶりを発揮してきたが、この最終話では二人に“志の違い”が生じてしまう。

「もう一度、日本を洗濯するぜよ!」という志のもと、汚い金の力で甘い汁を吸う最強の敵・海道匠(忍成修吾)に天誅を下し、現代の日本で一揆を起こそうとする龍馬だが、幕末では敵対する藩士の暗殺を計画したはずの半平太は、「どんな理由があるにせよ、人を殺めてはならぬ」という新たな信条に従い、龍馬を止めようとする。そんな中、一歩も譲らない半平太と龍馬は東京タワーを望む東京の中心で、刀を手に取り、果たし合いをする。「時代を嘆くな。今を生きるぜよ!」そんな半平太の心からの叫びは、龍馬に届くのか!? 自らの命と志を懸けた盟友二人の激闘に注目が集まる。

今回、“最大の見せ場”となる半平太と龍馬の殺陣シーン。その撮影には並々ならぬ熱意が注入。テレビ朝日本社屋上の敷地を目いっぱい使って行われた殺陣は、台本約9ページにまたがる長いシーン。息つく暇もないスピーディーで激しい動きとセリフが、どこまでも続く。そのため、錦戸と神木はこのシーンのためだけのリハーサルを半日かけて敢行。その翌々日、迎えた本番では12時間超えの撮影となった。

そこでスタッフが目の当たりにしたのは、錦戸&神木の恐るべき姿だ。もちろん、これまでの殺陣でも二人の身体能力の高さ、殺陣のセンスは光っていたが、今回の殺陣はプロの殺陣師でも「難しい」と口にするレベル。しかも、本番当日にさらなる高みを目指し、リハーサル時にはなかった動きを追加したにもかかわらず、二人は軽々とやってのけたのだ。

そのひとつが、トランポリンで跳躍し、腰の高さほどある仮設ステージに飛び乗った二人が、間髪入れずに繰り広げる殺陣。先に飛び乗った錦戸はステージを這うように一回転。その間にステージに舞い降りながら斬りかかる神木の刀を、即座に受け止める。この動きを、錦戸はたった2回の練習で習得。神木も「ふわっとした感覚が苦手で、人生で2回しかやったことがない」というトランポリンにもかかわらず、臆せずスルッとやってのけた。その完成度の高さは秀逸で、錦戸も「ぜひ見てほしいポイント」として挙げたほど。クライマックスを飾るにふさわしい、自信満々の殺陣シーンは必見だ。

至難の業である今回の殺陣を見事やり終えた錦戸&神木。その秘訣は、何と言っても二人が築いてきた絆の深さにあったようだ。撮影後、錦戸は「第2話で初めて二人で殺陣をした時、すぐに動きを覚えた神木くんを見て、めっちゃプレッシャーを感じたんです。それからは“一生懸命やらな、神木くんに迷惑をかける”と思って、できるだけ早く覚えるように頑張ったんですよ」とコメント。対する神木も「初めて一緒に殺陣をした時は、お互いに“大丈夫ですか……?”と気を使ってたんです。でも、回を重ねるごとに関係が進化して、お互いにやりやすいスピードや危険のない動き方、カッコよく見せる方法を、気軽に相談し合えるようになったんです」とニッコリ。

そして、錦戸が「最終話にして一番すごい殺陣です」と太鼓判を押しているように、神木も「今回はカットを割らず、各ブロックのシーンをすべて一連で撮ったので、スピード感が全然落ちていない! そこは見どころの一つだと思います」と自信を覗かせている。そんな最終回について、錦戸は「第1話から最終話までの縦軸である『平成建白書』の謎も分かります。コメディータッチな描写がありながらも、最後の最後はカチッと締めてくれる“男らしい、サムライらしい最終話”になっている」と。神木も「龍馬、そして武市さんは何のために現代に来たのか……。二人がこの時間軸で出会った意味がハッキリ分かるんじゃないかな、という話になっています。第7話までを経て成長してきた各キャラクターが、最終話でさらにどう成長していくのかも、見どころの一つだと思います」と語っている。

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