ソフトバンク工藤監督と選手との“独特な距離感” お手本は王監督だった!

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日本シリーズで東京ヤクルトスワローズを4勝1敗で下し、2年連続日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督が、11月3日(火)に3時間SPで放送される『中居正広のスポーツ!号外スクープ狙います!』(テレビ朝日系列、19:00~21:48)に緊急出演し、「世界野球プレミア12」侍JAPAN公認サポートキャプテンを務める中居正広と対談が実現した。

今回の対談では、中居から「監督と選手という関係ではなく先輩・後輩みたい。その距離感が独特。選手に近い間隔で接していたのかな、と」と、監督評を聞かされた工藤監督は「自分が選手時代の広岡(達朗)監督、森(祇晶)監督、王(貞治)監督などは落ち着いた雰囲気を持った監督でしたが、自分はキャラが違うと。(落ち着いた感じを)演じても逆に変なので、素の自分で行くことが大事だと思いました」と説明。それでも“先人たち”の一部は積極的に取り入れたと、王監督のエピソードを紹介した。

工藤監督は「王監督は監督室の扉を常に開けておくから、何かあったら相談に来なさいと言ってくれていた。そういう野球のことだけでなく、プライベートのことも含めて“話を聞いてあげる”という姿勢は自分には勉強になりましたね」と。また、監督として、自分が王監督から聞いた言葉を選手に言うこともあったとか。そんな工藤監督の選手との距離を縮める工夫に中居も感心しきり。「それは野球人に限らず、組織の中で上に立つ人間にとっては、何でも話せる環境をつくるということは大事なことですね」と深くうなずいていた。

今回、4勝1敗と圧倒的な強さを見せつけて日本一を達成したソフトバンク。中居は「シリーズの勝敗を分けたポイントはどこに?」とズバリ勝因を尋ねると、工藤監督は「そうですね、振り返れば、第1戦で松田(宣浩)選手会長の先制ホームラン。1、2戦を勝てたということを考えると、彼が打ってくれたことが大きいですね。あれでもう緊張感が一気にフッとほどけたので。それまではガチガチなところも見えたんですね。それがあのホームランで緊張感がなくなり、連打が出たので、あの1本は本当によく打ってくれたと思います」と語った。

また、“選手が緊張していた”という工藤監督の言葉に、中居は「監督も緊張していました?」と聞くと「緊張していました」と即答。即座に「本当ですかぁ?」という中居は「試合中の監督の喜怒哀楽の表情が余裕というか、ユニークだったので、選手たちに緊張するなと間接的に伝えていたのか、と思いました」と中居なりの見方を披露するも、工藤監督は「ずっと太ももの上で手を動かして手のひらの汗をふいていた。腕を組むと5回ぐらいで脇の下に汗を感じて。腕を組めなくて腕を下に降ろしていました」と意外な告白を。これには中居も「それじゃ選手たちにバレるじゃないですか」と驚きつつも、互いに笑顔を見せた。

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