時任三郎、田中圭と『所轄魂』で父子役「とても楽しみ」

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時任三郎と田中圭が、9月20日(日)に放送されるドラマスペシャル『所轄魂』(テレビ朝日系列)で、理想の父子役で共演することがわかった。

人気作家・笹本稜平氏の同名の小説が原作の人気シリーズ。3作が発表されており、所轄署刑事の父とキャリア管理官の息子の活躍を描いた警察小説の傑作。時任が演じる主人公は、妻の死をきっかけに本庁捜査一課という花形部署から所轄の城東中央署へ自ら志願し異動してきた葛木邦彦。田中が演じるのは、その息子で、国家公務員Ⅰ種試験に合格した警察庁採用のキャリアで、26歳にしてすでに警視となっている葛木俊史。この“所轄デカ”と“管理官”という逆転した立場の親子が、同じ事件を担当することになる。

1992年にテレビ朝日系列放送されたドラマ『真夏の刑事』以来、地上波ドラマでの刑事役は実に23年ぶりという時任。今回の刑事役について、「説明ゼリフが多い中、人情や親子関係をどう盛り込んでいくかが非常に難しいですね。でもできる限り、人間の心のひだが見えるような芝居をしたいと思っています」と語り、共演の田中については、「共演したことはあるものの、芝居上でほとんど絡んだことがなく、今回は親子役ということでとても楽しみにしていました。数少ない家庭のシーンでは、家族の雰囲気がふわっと伝わってくる瞬間があり、すごく大好きな場面になりましたね」と撮影を振り返る。

一方の田中は、時任に対し、「これまで共演しても絡んだことがなく、いつも遠目にその存在を眺めていました。今回、その優しげで穏やかな雰囲気を近くで感じることができ、息子役ができることをとてもうれしく思っています」と語り、時任が話している“家庭のシーン”では、「特別な打ち合わせもしませんでしたが、捜査本部の場面とはまったく違う雰囲気が出ました。時任さんが自然な形で引っ張ってくださっているんだなと感じました」と語っている。

そんな時任&田中が演じる親子の前には、強力な敵が立ちはだかる。それは、共に事件を捜査することになった、警視庁捜査一課13係係長・山岡宗男(佐野史郎)。山岡率いる13係は過去にいくつもの難事件を解決、切れ者集団として名を馳せる一方、傍若無人な態度と人使いの荒さで所轄の刑事から忌み嫌われているチームであった。 今回ももちろん、13係は威圧的に所轄刑事たちを見下し、虐げる。そして、手柄のためには手段を選ばない山岡は新米管理官の俊史(田中)にも牙を向け、捜査経験の少ない彼を容赦なく責め立てる。捜査にも暗雲が立ち込めていくにつれ、本部は一触即発の状態。その危機に、葛木率いる所轄刑事たちは泥まみれの地道な捜査で一丸となって立ち向かっていく。彼らのパワーの根源こそが、“所轄魂”だ。

収録は猛暑の中、快調に進んでおり、所轄刑事役の時任は屋外ロケが多い一方、管理官役の田中は室内の撮影がほとんどらしく、「オレ、暑がりなんだよなぁ。ロケがなくていいなぁ……」とつぶやく時任に、田中は「申し訳ありません!」と恐縮!? ここでも“逆転現象”が!? 佐野以外、所轄の刑事課課長・大原直隆役に笹野高史、葛木を慕う部下・池田真美子役に内山理名など豪華かつ充実の俳優陣が勢揃いしている。

このドラマを担当するテレビ朝日の大江達樹プロデューサーは、次のようにコメント。「“父が所轄刑事で、息子がキャリア管理官”。刑事ドラマは星の数ほどありますが、こんな親子逆転の設定の刑事ドラマは史上初ではないでしょうか? このドラマに登場する葛木親子は、一見、お互いの立場の違いから相容れない親子かと思いきや、実は熱い“魂”を胸に秘めている“似たもの親子”です。時任さんと田中圭さんに最初にお会いした時に感じた印象が、お二人とも“自然体で気負わない、しかし、真っ直ぐな信念を持っている”という、まさに葛木親子そのものだと感じました。「所轄魂」は刑事ドラマですが、組織の中でもがき苦しみながらも、懸命に生き抜こうとする男たちの熱い人間ドラマでもあります。その中でも、親子の立場逆転という一番大きな枷を背負っている葛木親子の生き様を是非、お見届けください」。

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