遠藤憲一と菅田将暉がW主演するドラマ『民王』（テレビ朝日系列、金曜23:15～）。現職総理大臣である父・武藤泰山（遠藤）と大学生のおバカ息子・翔（菅田）の心と体が入れ替わってしまうというファンタジックコメディードラマ。
これまで古今東西“入れ替わり”の物語は数多くあったが、本作ではなんともう一組の“入れ替わり”が発生。先週放送された第3話（8月14日）でそれは明らかとなり、蔵本志郎（草刈正雄）と村野エリカ（知英）の中身も入れ替わっていたという衝撃的な事実が発覚した。さらにエリカが蔵本の娘だということもわかり、今夜（8月21日）放送される第4話では、さらなる波乱が予想される。
【“入れ替わり”の原因】
なぜ、蔵本とエリカが入れ替わってしまったのか？ さっそく泰山と翔が“入れ替わり”の原因を調べたように、防衛省の技術研究本部で脳波の検査を行なうと、泰山と翔に埋め込まれたものと同じチップが蔵本たちにも装着されていたことが判明する。
長年政敵としていがみ合ってきた泰山と蔵本だったが、この入れ替わり事態の犯人を見つけ出すまでは一時休戦し、手を組むことを約束。盛り上がる翔（中身は泰山）とエリカ（中身は蔵本）をよそに、泰山（中身は翔）と蔵本（中身はエリカ）は憂鬱顔。
【シングルマザー】
追い打ちをかけるように南真衣（本仮屋ユイカ）から「秘書をやめさせてほしい」という申し出があり、翔（見た目は泰山）は悲しみの淵に……。ある女性を助けるため。真衣は、職業紹介会社で共同経営者をしており、そこで仕事を紹介したシングルマザーの女性が急に解雇を言い渡され、3歳の子どもを抱えて途方に暮れてしまっている。この件をどうにかしないといけないというのが、秘書を辞めたいと言い出した理由だった。
それを聞いたは、泰山（中身は翔）は、「息子（中身は泰山）を一緒に行かせましょう。何かの役に立つかも」と提案。泰山（中身は翔）は真衣とともに解雇を言い渡した会社を訪れることとなる。その会社の社長・桐月一郎の話に耳を傾けながらも、どこかに胡散臭さを感じる翔（中身は泰山）。しかし、「他の仕事を紹介してあげればよいのでは？」と心ない提案をしたことで真衣の怒りを買い、絶交を宣言されてしまう。
「子どもが熱を出すたびに休まれては会社もたまらない。経営とはそういうものだ」という翔（中身は泰山）の主張に泰山（中身は翔）は怒り心頭。「シングルマザーがどんなに大変か、そんなこともわからずに総理だなんて冗談じゃない！」と思いをぶつける。泰山（中身は翔）の思いを受け止めた翔（中身は泰山）は、公安の新田理（山内圭哉）に連絡し、桐月の素性を探るよう命じる。
【カリヤンのスキャンダル事件】
そんな中、これまで入れ替わり親子を支えてきた人情派官房長官・カリヤンこと狩屋孝司（金田明夫）にスキャンダルがネットに流出するという事態が発生し、更迭確実の危機が訪れてしまう。前代未聞のスキャンダルに巻き込まれ、武藤内閣の存続すらも危うくしてしまったカリヤンは、「自分を切ってくれ」と翔（中身は泰山）に懇願。「政治は“義理と人情”」を公言するも、さすがの事態に更迭を考える……。
しかし、幼いころから可愛がってもらった翔（見た目は泰山）には、大人の事情なんて知ったこっちゃなく、父・泰山とも苦楽を共にしてきたカリヤンをそんな簡単に切っていいものなのか、と大学生ならではの言い分で泰山（見た目は翔）に食ってかかる。
入れ替わり後、いろいろなことがありつつも協力し合って難を乗り越えてきた泰山と翔だが、ここで初めての親子のぶつかり合いを見せる。また、同時に憲民党の議員にもスキャンダルが持ち上がり、泰山と蔵本はともにその処遇に奔走することになる……。
【淡い三角関係】
さらに4話では入れ替わった翔（見た目は泰山）とエリカ（見た目は蔵本）が急接近!? 同じ大学に通うエリカは、もともと“女子力男子”として女の子たちと戯れ、その上勉強もロクにできない翔をバカにしているフシがあったが、父・泰山と入れ替わってしまい、総理大臣として奮闘している姿を見て少しずつ彼のことを見直していく。
しかし翔（見た目は泰山）には一途に想いを寄せる真衣という存在も……。当の真衣も翔（中身は泰山）のことが気になっている様子で、何かとエリカ（中身が蔵本）と仲良さそうにしている翔（中身は泰山）を見ては、ヤキモキ。若者たちの淡い三角関係も動き出す。
公式HPで公開されている予告編では、蔵本（中身はエリカ）が泰山（中身は翔）に「あなたのおかげで、私、大切なことを学んだ」と頬をすり寄せたり、真衣が「私にとって特別な人」と翔（中身は泰山）に抱きつくシーンなどが一足先に公開されており、twitter上でも、「もう予告の時点で面白い」「オッサン同士の恋？ ややこしいです(笑)」などと早くも話題となっている。
