堀北&成宮「いい報告ができて良かった」慰霊碑に撮影終了を感謝

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堀北真希と成宮寛貴が出演する、太平洋戦争末期に実在した夫婦の知られざる愛の実話を映像化した『戦後70年ドラマスペシャル 妻と飛んだ特攻兵』(テレビ朝日系列、21:00~23:24)が、8月16日(日) に放送される。この作品で、妻の山内房子を演じた堀北と夫の山内節夫役の成宮が、世田谷山観音寺にある特攻兵を祀った慰霊碑をお参りし、ドラマ撮影が無事に完了したことを報告した。

東京・世田谷山観音寺の「神州不滅特別攻撃隊之碑」は、ドラマでは杉本哲太演じる道場隊長のモデルとなった箕輪三郎氏ら戦友たちの尽力によって昭和42年に建立。節夫のモデルとなった谷藤徹夫氏、妻・房子のモデルとなった朝子氏夫妻らの特攻は、戦争終結後であったことから命令違反とみなされ、戦後、政府から戦死認定、遺族への補償が満足になされていなかったが、箕輪氏らの働きで厚生省(当時)の戦没者認定を受け、ひいては世田谷山観音寺に慰霊碑を建立することが出来たという。

花束を手に、堀北と成宮の二人はゆっくりと慰霊碑に歩み寄ると、静かに献花。手を合わせると、蝉しぐれの中、住職の読経に頭を垂れていた。今回のお参りでドラマの撮影終了を報告した二人だが、実は堀北は撮影前にも世田谷山観音寺を訪れお参りをしていたとか。資料を読むうち、慰霊碑が都内にあることを知り、ぜひ行ってみたいと自ら寺を訪ね、慰霊碑に手を合わせたという。

お参り後、堀北は「ドラマの撮影に入る前にもここ来てお参りさせてもらっていたんですけど、今回、無事に撮影が終わったと、いい報告ができて良かったと思います」とコメント。また、実在した夫婦が特攻した日(8月19日)に近い日に、このドラマがオンエアされることに対し、「私たちにとっても、見て下さる方にとっても心に響くものが大きいと思います。戦争を知らない私たちの世代にとって、自分が学んだことを後世に伝えていくということが大事だと思います」と語っている。

成宮は、「ドラマの撮影が無事に終わったことが報告できて良かったです。今日、ここに来てやっと撮影が終わった気がします」と述べ、「ドラマでは戦争を背景に妻の房子さんとの夫婦愛を描いているんですが、戦争が始まったころと終わったころで二人が食卓を囲むシーンの空気感が変わっていくんです。今日ここに来て、そんな夫婦ならではの愛情表現のシーンを思い出しました」と。また、この作品に出演したことに対し、「戦争を知らない僕らが戦争を伝える、というところに、僕らがこのドラマに出演した意味があると思います。戦争作品を見るというのは、ちょっと重いので避けてしまいがちなんですが、このドラマはラブストーリーにもなっているので戦争作品が苦手な方々にも見ていただけると思う。オンエアの日は、日本人として戦争に行ってくれた人たちに対して感謝の気持ちを持てる日になればいいと思います。戦争を少しでも感じてもらえる日にしてもらえたらうれしいです」と語っている。

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