遠藤憲一、直面をジカメンと読む!?『民王』でおバカな総理大臣に

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遠藤憲一菅田将暉がW主演する新ドラマ『民王』が、いよいよ今夜(7月24日)23時15分からテレビ朝日系列でスタートする。

『半沢直樹』(TBS系列)で知られる池井戸潤氏の原作を映像化。池井戸作品といえば、中小企業や銀行などを舞台に、男たちの熱い戦いを描いた硬派なものが多いが、今作はそれらとは一線を画するファンタジックコメディエンターテインメントになっている。民王(たみおう)とは、すなわち「民(たみ)」の「王(おう)」=内閣総理大臣。この作品で遠藤は、内閣総理大臣の武藤泰山を、菅田はその息子の大学生・翔を演じ、この親子が、ある日突然、互いの“心”と“体”が入れ替わってしまうという物語だ。

原因も解決方法もわからぬまま、止む無く泰山の代わりに国会に出ることになってしまう翔。たいした勉強もせずに日常を送っていたため、審議や質疑応答の内容がまったく理解できず、すっとぼけた答弁や「未曾有」を「ミゾーユー」、「直面」を「ジカメン」といったような漢字の読み間違いも日常茶飯事。しかし、大人の世界に染まっていない翔だからこその真っ直ぐな意見や純粋な思いは、いつしか国会を、そして国民をも動かすことになっていく。

一方、遠藤が演じる現職総理大臣という中身のまま、大学生の生活を送ることになった泰山は翔の代わりに就職活動をする羽目になる。しかし、総理大臣たる者の頭脳がゆえ、圧倒的な知識と弁論力で偉そうな面接官を論破。舌戦には勝利するものの、面接自体は一向に成功しない……。しかもそこに翔と交流のあったひとクセもふたクセもある女子たちが登場し、さらに戸惑うこととなる。

注目の第1話は、任期半ばで政権放棄、そんな無様な総理大臣を二代続けて出し、民政党の支持率は、歴史に残る低迷を記録していた。戦後三度目の政権交代が危ぶまれる、どん底の危機の中で総裁選に立候補した武藤泰山(遠藤)は、民政党のドン・城山和彦(西田敏行)の力を借りて、ついに内閣総理大臣の座を手にする。

赤坂の高級クラブで長年の盟友、狩屋孝司(金田明夫)と第一秘書の貝原茂平(高橋一生)と祝杯をあげる中、貝原だけは泰山の息子・翔(菅田)が事件を起こして足を引っ張らないよう釘を刺すのだった。翔は、その頃、とある無国籍で猥雑な町にある『キッチンやみくも』に居候していた。そこを訪ねた泰山は、総理大臣になったことを告げてもたいした興味も示さない翔に「事件だけは起こすな」と釘を刺す。

翌朝、泰山のもとに経済産業大臣・江見が失言をしたという報告が入る。その日の予算委員会は「中小企業の社長は、企業努力が足りないんだバカヤロー」という江見の暴言で持ちきりに。城山からは「一度坂を転げ始めると、驚くほど速い。江見は辞任させろ」とプレッシャーをかけられ、泰山は困惑する。そして痛んでいた奥歯がさらに痛み始めたその時、思いもよらないことが起こる。

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