全英最終日、松山後半につまづき18位タイで終了

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第144回全英オープンゴルフ(セントアンドリュース・オールドコース)は現地20日、第4ラウンドの競技が行われた。首位と5打差の18位タイでスタートした松山英樹は前半こそ好調なラウンドを展開したが、この日もバックナインを攻略できず失速。4バーディ、3ボギーの1アンダー71、通算8アンダーの18位タイで5日間に及んだ聖地でのラウンドを終えた。

逆転勝利には果敢に攻めていくしかない松山は、出だしの1番でクリークとピンの間の狭いスポットに見事な寄せを見せてバーディ発進。5番パー5では短めのイーグルトライを決め切れなかったが、ここもバーディを奪って順調にスコアを伸ばしていく。

その後も7番、10番でバーディ奪取に成功した松山は、この時点で通算11アンダー。首位の背中が見えた瞬間だったが、ここまでの3ラウンドで苦しみ抜いたバックナインを、やはり攻略できなかった。12番では、自ら「なんてことはないパーパット」と評したパットを外してスコアを落とすと、15番、16番でも連続ボギー。最難関の17番こそバーディに等しいパーをマークして意地を見せたが、最終18番もバーディトライに失敗してパーフィニッシュとなった。

第2ラウンドでのバーディラッシュで日本人初のメジャー制覇も視野に入った松山だったが、終わってみれば最後は優勝争いに絡めず。パッティングについて「4ラウンドの中で1日しか入らなかった。これが3日になれば勝てると思う」と振り返った通り、重要なパットさえ決めきれば十分に勝利の可能性があっただけに、悔しさと大きな経験が残った5日間になった。

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