松山怒とうの8バーディ!超絶パットで一躍優勝争いへ

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第144回全英オープンゴルフ(セントアンドリュース・オールドコース)は現地17日、第2ラウンドを行い、イーブンパーでスタートした松山英樹が出だしからの4連続バーディを含む8バーディ、2ボギーという猛チャージで一気に上位へ浮上。悪天候によるスタートの遅れでサスペンデッドとなり、4ホールを残したものの、暫定首位のダスティン・ジョンソンに4打差の暫定10位タイに浮上し優勝戦線に名乗りを挙げた。

強風と豪雨の影響で3時間以上もスタートが遅れた松山だったが、スタートの頃には天候も回復し、恵まれたコンディションの中で実力を遺憾なく発揮する。出だしの1番で見事なセカンドから幸先よくバーディを奪うと、続く2番では7メートルのロングパットを沈めて連続バーディ。初日に課題となったパットの復調振りを見せ付けた。

更に松山は3番、4番でも決して簡単ではないバーディトライを成功させ、なんとスタートから4連続バーディ。続く5番、6番では2パットでパーセーブに終わったものの、7番でもカラーからのパットを沈めて早くも5バーディとする。

前半最後の9番でもスコアを1つ伸ばした松山の、今日のハイライトは10番パー4だった。初日にボギーを喫して1日のリズムを乱してしまった因縁のホール。この日もセカンドがショートし、ピン手前のこぶに弾かれたボールはグリーンを転がり落ちてカラーの手前まで戻されてしまう。しかし、このグリーンを見上げるシチュエーションから、松山は難解なラインにボールを乗せ、グリーンの段差を駆け上がったボールは吸い込まれるようにカップへ。トーナメントを通じて今日一番と言っても過言ではないパットに、松山も大きなガッツポーズを見せた。

その後、突如勢いを増した強風の影響も受けたのか11番、12番で連続ボギーを喫したものの、松山は14番でバーディを取り返す。14番を終えたところで日没サスペンデッドとなったが、8バーディ、2ボギー。通算6アンダーでリーダーボードを駆け上がり、首位と4打差の暫定10位タイにつけた。

初日に大きなビハインドとなったパットを克服し、凄みを見せ付けた松山。日本人選手初のメジャー制覇に向けて、一気に視界が広がった1日になった。

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