全英第2ラウンド、松山同組のジョンソンが首位快走も上位混戦

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第144回全英オープンゴルフ(セントアンドリュース・オールドコース)は現地17日、第2ラウンドを行い、松山英樹が8バーディ、2ボギーというラッシュでリーダーボードを駆け上がる中、同組で首位発進のダスティン・ジョンソンも負けじとスコアを伸ばし、13番までを終えて10アンダーとしてトーナメントリーダーの座を守った。

この日は強風と豪雨により、スタートが3時間以上も遅れてサスペンデッドが確実な状態から多くの選手がスタート。しかし、初日首位のジョンソン、メジャー3連勝を狙うジョーダン・スピース、そして松山という実力者揃いの組は全く集中力を切らすことなく、ハイレベルな攻防を繰り広げていく。

松山が出だしから4連続バーディを奪い猛追の姿勢を取るも、ジョンソンは大技・小技どちらも冴えて、順調にスコアを伸ばしていく。前半だけで3つのバーディを沈めたジョンソンは、後半こそ10番でバーディを奪いながら続く11番でボギーともたついたが、5ホールを残して4バーディ、1ボギー。通算10アンダーとして暫定ながらも首位の座をキープした。

一方、スピースはパットが今ひとつで、誰もが唸るようなアプローチやパットを見せたと思えば、あっさりとボギーを叩く不安定さも垣間見せ、やや消化不良の出来。それでも3バーディ、3ボギーのイーブンパーにまとめて通算5アンダーの暫定15位タイ。首位ジョンソンには5打差で、メジャー3連勝の偉業を視界に捉え続けている。

ダニー・ウィレットがスコアを3つ伸ばして通算9アンダーの暫定2位、ジェイソン・デイとポール・ローリーが通算8アンダーで暫定3位タイ。通算7アンダーの5位グループには5人がひしめく混戦模様になっている。松山は通算6アンダーで暫定10位タイの好位置だが、その他の日本勢は予選通過が難しい状況だ。

また、今大会で全英からの引退を宣言しているトム・ワトソンとニック・ファルドは無事ホールアウト。予選通過はならず、2人の「最後の全英」は2日間で幕を閉じたが、聖地セントアンドリュースの名物と言うべき18番のストーンブリッジで大歓声に応える感動的なシーンが見られた。

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