公式テレビ動画『TVer』今、なぜ民放5局が共同サービスをスタートさせるのか?

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在京民放5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)は、放送されたテレビ番組を広告付きで無料動画配信する公式テレビポータル『TVer(ティーバー)』を26日にリリース。同日、日本テレビにて、共同記者会見が行われた。

TVerは、放送されたドラマやバラエティなど約50番組を、放送終了後よりPC(Webサイト)、スマートフォン・タブレット(アプリ)に向けて随時無料で配信するキャッチアップサービス。視聴期限は基本的に次回放送までの1週間となっている。

会見でTBSの河合俊明常務取締役は「“ドラマを見逃しちゃった、SNSで盛り上がっている番組はどこの局? ちょっと時間ができちゃった”という時、TVerを使ってみてください。面白い番組があると思います。番組表や番組情報も充実し、番組名や出演者名でコンテンツを検索でき、SNSに投稿することもできます。民放公式なので、ここにあるコンテンツはCMもふくめて安心安全、無料で高画質です」と新サービスをアピール。さらに、各局の若手アナウンサーとマスコットが登場し、会見を盛り上げた。

質疑応答では、各局が既に無料キャッチアップサービスを展開している中で、改めて共同サービスを開始する狙いを問われ、前述の河合氏は「5局でやることで、多くの方の注目を集めることができる。それに一つのサービスで展開した方が視聴者にわかりやすい」とコメント。そして、今回選ばれたタイトルの選考理由について聞かれると「例えば、TBSでは『TBS FREE』というサービスを展開し、ほかのシンジケーションにも提供しています。それとTVerを合わせて編成を考えています」と語り、それぞれの局が編成・営業を独自に行っていると返答した。

また、「視聴ビュー数やランキングなど、視聴率に変わる指標は発表されるのか?」との質問には、「TVer」の開発を行ったプレゼントキャストの須賀久彌代表取締役社長が「指標については、それぞれの局の考え方があります。ランキングについてもデータをどのタイミングで使うかは協議の上で決定する予定」と返答した。また、会見終了後、河合氏が記者陣の取材に応じ、配信タイトルやリコメンド機能、そして、リアルタイム放送との関係について語った。

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