『マイ・インターン』ロバート・デ・ニーロが“癒やしデニーロ”に!

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10月10日に公開される、アン・ハサウェイ主演の最新作『マイ・インターン』。アン演じるジュールズの会社に“シニア”インターンとしてやって来るベンを名優ロバート・デ・ニーロが演じているが、彼の今までの怖いイメージからは想像できないほど、本作では古風で優しい演技を見せており、この度、元ボクサーを演じた彼の前作『リベンジ・マッチ』(13)とスーツを着て優しい笑顔を見せる本作との比較画像が解禁となった。

『リベンジ・マッチ』では、お調子者でスケベ野郎の全盛期を過ぎた元ボクサー役を演じ、シルベスター・スタローンとの本気の殴り合いのシーンでは、狂気をも感じさせる迫力を見せつけた。今までロバート・デ・ニーロは、『ゴッドファーザー PART Ⅱ』(74)や『タクシードライバー』(76)、『アンタッチャブル』(87)など数多くの犯罪映画に出演し、世間では“恐ろしい人”のようなイメージもある。

しかし、本作で見せるデニーロは怖い印象など微塵も感じさせず、真逆の“癒し系デニーロ”だ。本作では、40歳年下の上司であるジュールズ(アン・ハサウェイ)の一歩後ろに下がり、彼女が悩んでいれば優しい言葉でアドバイスし、彼女の成長を陰からいつも見守っている。今まで映画の中で何人もの人を殺してきたデニーロだが、本作では今までのイメージからは想像できないほど正反対の役を演じているのだ。

本作のナンシー・マイヤーズ監督は、そんなデニーロについて「みんなロバート・デ・ニーロをタフガイだと思っているでしょう。彼が出ている『ミート・ザ・ペアレンツ』(00)や『アナライズ・ミー』(99)などコメディ映画でさえ、彼はちょっと怖いもの。今まで作り上げてきた彼のマフィア的な要素を、役の中にも生かしているからだと思うわ。でもこの映画の中ではそんな要素を一切感じさせないの。終始ニコニコしているから、彼の俳優人生50年分の笑顔の数を全部足したとしても、この映画の笑顔の数には及ばないわね(笑)」と話しており、絶えない“癒やしデニーロ”の演技に注目が集まる。

さらに、デニーロは本作で演じたベンについて、「ベンは自分と似ている部分もあったから、自分の中にあるものを引き出して演じられてとても共感できた。ベンは相当古風な男なんだ。でも僕も新聞は紙で読みたいし、いくらテクノロジーが進化したって、メールじゃなくて顔を合わせて直接話をしたいと思う。僕と同世代の人はみんな共感してくれるんじゃないかな」と語っている。

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