杏、西内まりや、蓮佛美沙子ら「肝っ玉乙女」の活躍に共感できる7月期ドラマ

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各局、7月にスタートしたドラマも終盤に差し掛かっているが、このクールは、間違いを徹底的に追及する銀行員、失敗を恐れず突っ走る新米の女性コンシェルジュなど、「女らしさ」と「男っぽさ」を兼ね備えた“肝っ玉乙女”が活躍するドラマが揃った。その中から、おすすめの作品をまとめてみた。

■コンシェルジュ

西内まりやが主演する『ホテルコンシェルジュ』(TBS系列、毎週火曜22:00~)では、一流ホテルなどで、観光名所の案内や、チケット手配、旅のプランづくりなど、様々なリクエストに応じてくれるコンシェルジュにスポットが当てられ、新人コンシェルジュの天野塔子(西内)が、“なんとかお客様のご要望にお応えしたい”と悩み、奮闘しながら成長する姿が描かれている。この作品は、50人以上のホテルスタッフに取材をし、ほぼ実話に基づいたストーリーで展開。撮影はお台場に実際にあるホテル日航東京で行われていることから、リアリティは抜群だ。加えて、塔子役の西内と、先輩コンシェルジュの本城和馬役の三浦翔平が共にモデル出身のため、ふたりが並ぶ制服姿がキマっているとネット上でも評判で、西内へは「やべえ、惚れた!」「制服姿かわいい、スタイル良すぎ」、三浦へは「仕事熱心のイケメンとかポイント高すぎ」「かっこいい~! 髪型が特に(笑)」と賑わっている。

それ以外にも、“体力がウリ”の塔子が必死になって宿泊客と向き合う姿やそのストーリーに心打たれたというコメントも数多く、9月1日に放送された第8話では、ホテル専門学校からやってきた無礼な研修生(間宮祥太朗)に対し、熱のこもった“壁ドン”をお見舞いし、改心させようとホテルスタッフとしてのプライドについて強く訴えるシーンが登場。「西内まりやちゃんに壁ドンされたらそりゃキュンとくるわな」「塔子の壁ドン迫力あったね」など、西内の“壁ドン”に対する反響が多い中、「ホテルの仕事もいいなぁ〜とか思う」「ホテルコンシェルジュめっちゃええなー。あんな気持ちを持った人たちの集まってるところで働きたい」など、この仕事に感心を持つ声も多く見受けられた。

■銀行員

が演じる花咲舞と上川隆也演じる相馬健のコンビが、銀行内のさまざまなトラブルを解決する人気ドラマ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系、毎週水曜22:00~)は、池井戸潤氏による小説が原作で、7月から第2シリーズとして放送中。この作品では、誤払い、現金紛失、情報漏洩、融資トラブル、背任行為などの問題が起きている銀行の支店に赴き、解決に導く“臨店班”にフォーカス。そこに所属する舞の「お言葉を返すようですが!」と間違いを徹底的に追及する姿勢が、「スカッとして面白いドラマですね!」「こんな同僚がいたら、周りもスカっとするだろうなぁ」など多くの共感を呼んでいる。

支店の不祥事を解決する内容が多い中、8月5日に放送された第5話では、財前直美演じる相馬の元妻・石原由美や、石黒賢が演じる旧友の青井省一が登場するなど、相馬の過去も明かされ、いつもと違う流れで大きな反響を呼んだ。特に、上川と財前は、『お水の花道』(1999年フジテレビ系列)で、主人公のホステス役、彼女が働くクラブのオーナー役として共演していた印象が強く、Twitter上でも、「この共演は相当アツイ」「キャスティングした人、グッジョブです!」など二人の共演を喜ぶ声が相次いだ。

■病児保育士

最後は『37.5℃の涙』(TBS系列、毎週木曜21:00~)。原作は小学館発行のコミック誌「月刊Cheese!(チーズ!)」で連載中の椎名チカ著の同名マンガ。病児保育を題材にしたこの作品は、子供が熱を出した時に、どうしても仕事を休めない親に代わって、自宅に訪問して子供の世話をする“病児保育士”にスポットが当てられている。主人公の杉崎桃子は、ぎこちない笑顔が原因で保護者とコミュニケーションがとれず1年で保育園をクビになった苦い経験があるも、病児保育士として、仕事、恋、家族、友情に向き合いながら成長していく。

杉崎役の蓮佛美沙子は、この役のためにロングヘアをバッサリと切ってイメージチェンジし、さらに病児保育士の研修も受けて撮影に臨んでいる。そのため、「もっとスキになった」「表情が心に刺さる」とTwitter上でも蓮佛の演技を絶賛する声も多い。蓮佛が演じる杉崎は、“肝っ玉乙女”というよりは、物事を冷静に受け止め、その短所を補うべく努力していくといった、いわゆる“ペンギン系女子”(空が飛べないこと受け入れ、努力して泳げるようになるといった、現実的な考え方で謙虚、努力家タイプの女性のこと)だが、彼女が親子間の問題に向き合う姿が共感を得ており、放送後には「親子について考えさせられる良いドラマ」「このドラマで病児保育のことを知った」「毎回泣ける」という声が飛び交う。

また、朝比奈元春役の成宮寛貴、篠原健介役の速水もこみちも「イケメンパパ素敵」「超かっこいい!」と女性視聴者ウケしており、8月20日に放送された第7話で篠原に告白され、朝比奈からも思いを寄せられている桃子に対して、Twitterには「桃子がうらやましい」「ストレートな告白にキュンとしました」と羨む声も。

原作では、中盤以降に登場した篠原だったが、ドラマでは第2話から出演しており、保育をめぐる展開だけでなく、ラブストーリーとしても楽しめる。今後、桃子をめぐる三角関係の行方が気になる。

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