堤真一が「高倉健さんは無口じゃない」と語る理由

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俳優の堤真一が、12月12日に放送された『トーキングフルーツ』(フジテレビ系、毎週火曜24:25~)にゲスト出演、父親との知られざるエピソードを披露した。

堤とは初対面だというMCの古舘伊知郎は「初めてお会いするにも関わらず、会ったことがあるような錯覚があります」と言い「なぜかと思ったら“アクサダイレクト”(堤が出演しているCM)のせいですよ。あのCMの効果はすごいと思う!」と力説、堤を大笑いさせた。

古舘は、自身の好きな作品として、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』を挙げ「本当に堤さんの演技が良くてね」としみじみと語る。続けて「若い時に亡くなった戦争経験者のお父さんをイメージしていると、何かで読んだんですよ。やはり、お父さんの影響は大きいですか?」と質問を投げかけた。すると、堤は「親父は『ALWAYS 三丁目の夕日』のお父さんとは真逆で、無口にもほどがある人……。僕からしたら高倉健さんなんて喋り過ぎですもん。不器用でも何でもないと思っちゃう」と述べ、「普段の生活で声を聞くことがほぼないですからね。どういう人生を生きていたのかも分からないし」と、謎に包まれていたことを明かした。

また、「自分がある年代になった時に、おふくろじゃなく“親父に話を聞いてほしい”と思う時があったけど、もういないじゃないですか。そんな時に“どんな答えが返ってきたんだろう”って思って。“優しい言葉をかけてくれたのだろうか”とか“聞いているだけなのかな”とか色々な想像をするわけです。だから僕の中で父親がものすごくでかくなったんです」としみじみ語った。

そのようなことを思っていた頃、堤は『ALWAYS 三丁目の夕日』の撮影に入ったことにより、ある考えに至ったと語る。「ウチの父親は、あの時代を生きた人として、“もともと無口だったのか”“戦争を経験して生き残ったがために、心を閉ざしたのか”が謎でした。そういう意味では、(役の人物が)戦争を忘れるために“前向きに生きるんだ”っていうエネルギーを持っていることもあって、根っこは似ていると思ったんですよね」と、父親と役柄をリンクさせながら振り返っていた。

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