大澄賢也、15年ぶり月9で見せる“ダークサイド”な一面

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女優の篠原涼子主演で、フジテレビ系で放送中の“月9”ドラマ『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』(毎週月曜21:00~)に、俳優の大澄賢也が出演。平凡な主婦から市議会議員になった主人公・佐藤智子と因縁を持つ、ベテラン市議会議員の前田康を演じ存在感を放っている。このほど、大澄が取材に応じ、自身の役柄について語ってくれた。

まず、演じる前田について聞くと、「古田新太さん演じる市議会の首領・犬崎和久の周りを固める議員の一人で、犬崎派のナンバー2的な存在」と紹介し、智子が“世間の味方”であるならば、前田は“ダークサイド”だと表現。「強い者になびく人間そのままのキャラクターで、表向きには理路整然な政治家然としていますが、どうにかして市長になろうと野心を持ち、アンテナを張ってどっちに付いた方が良いということをわかりやすくやっています」とキャラクターを紹介し、「思いを遂げるために姑息なやり方を取ったとしても“だから何?”と思えるような人間」と語り、その雰囲気を表現するのが演じる肝になっていると明かした。

当然、世の中のおかしなことに切り込んでいくヒロインの智子と前田が相容れるわけもなく、対立することになっていく。大澄は「ママ上がりの智子のことなど最初は“なんぼのもんじゃ!”と歯牙にもかけないのですが、だんだん脅威になって敵対心が増していくんです」と前田の心境を代弁。その対立のきっかけは、議会で智子が居眠りする前田を見つけ、「起きろって言ってんだよ。寝ちゃダメ。学校で習いませんでした?」と言って丸めた資料で頭を思い切り叩くシーン。第1話のラストで話題になったこのシーンについて「涼子ちゃんも手加減しないタイプなので“パカーン!”って良い音がして楽しかったですね。“もう一回もう一回”ってカメリハから何回も叩いていましたから(笑)」と撮影の舞台裏を明かした。

そこで、篠原の印象を伺うと、大澄は「本当に自然体でとにかく明るくて、彼女の雰囲気がこの現場の空気を作っているんです。変にがっついたり気負ったりしないで、自然でサラッとした感じが居心地良い」と語り、「女優さんには陰があったり、神秘的だったり、いろんなタイプの方がいますが、涼子ちゃんはとにかく“陽”で、幸せな気分になって、この人のために何かしなくちゃって勝手に思わされてしまう」と絶賛。芝居についても「生の言葉や動きがどんどん出てくる。でも決してやりすぎることはなく、ナチュラルに智子というキャラクターから発せられるんですよね。何をやられるかわからないので本当に楽しいです」と語った。

一方で“ダークサイド”側に目を移すと、そこには市議会の首領・犬崎を演じる古田の存在がある。大澄自身、同い年の事務所の先輩となる古田との共演は楽しみにしていたそうで、「これまで舞台でも共演はなかったのですが、僕は舞台もドラマも一方的に見ていて、とても思い入れのある方なので、共演できることがすごく楽しみでした。しかも、犬崎派のナンバー2だから絡みも多くてラッキーですよね」と満面の笑みを見せ、「一見すると話しづらいと思われるかもしれないですが、実はシャイで繊細でジェントリーな方なんですよ。大人の魅力満載のドン(首領)の存在は必見です!」とその魅力を力説した。

最後に大澄は「きれい事だけでは済まされない現実的な部分があって、だからこそ世の中は面白くて、成り立っているという“明と暗”の部分も描かれているので、ぜひ、楽しんでいただきたいと思います」とドラマが持つ魅力を語っている。

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