大澄賢也「50歳を過ぎた再スタート」ベテラン俳優が語る連ドラ出演への思い

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女優の篠原涼子主演で、フジテレビ系で放送中の新“月9”ドラマ『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』(毎週月曜21:00~)に、俳優の大澄賢也が出演。平凡な主婦から市議会議員になった主人公・佐藤智子と因縁を持つ、ベテラン市議会議員の前田康を演じ存在感を放っている。このほど、大澄が取材に応じ、今、連続ドラマに出演する意味について語ってくれた。

月9ドラマへの出演は『空から降る一億の星』(2002年)以来となる大澄。この10年ほどは舞台を中心に活躍しており、単発ドラマに出演することはあったものの、連続ドラマへのレギュラー出演は久しぶりで「50歳を過ぎて、ドラマをやりたい」という気持ちが芽生えていたところに今回の話があったという。「このタイミングでお話をいただけて本当に嬉しかったです。50歳を過ぎたおっさんの再スタートみたいに思えて、すごく良い気持ちでやらせてもらっています」と語っており、高いモチベーションで挑んでいるという。

そして、「政治」がテーマとなる物語について聞くと「凄くタイムリーな感じがする」と語る大澄。昨今、世間を賑わす政治の話題にもリンクしており、大澄自身も「ワイドショーで取り上げている政治ネタを見て、“あれ?『民衆の敵』の宣伝かな?”と思えるようなこともあるくらい(笑) ある意味でエンターテインメントのようにも見える政治を風刺した面白い作品になっている」と語り、「世間の人々が言いたいと思っていることを、涼子ちゃん演じる智子が“おかしいことはおかしい”“なんでなの?”ってストレートに突いてくれる」とドラマが持つ爽快感の肝について語った。

また、ドラマのタイトルにちなんで、大澄自身が「世の中でおかしい」と感じることを尋ねると、レストランなどで騒いでいる子どもに対して、親がスマートフォンを渡して大人しくさせていることに違和感があると明かし、「こういう場所では騒いではいけないということを躾けない。どうしてダメなのかを伝えるようなコミュニケーションが足りていないと思う」と提言。ドラマでも、学校で“見ず知らずの人にあいさつをしてはいけない”と教わることについて取り上げられており、男子児童が「なんで?」と食い下がり、智子も地域の人とのコミュニケーションを制限するのは「おかしくないですか?」と問題提起していくシーンがあるという。

このように、政治を舞台にしながら世の中の普遍的なテーマにも踏み込んでいくドラマ『民衆の敵』。大澄は「今の政治の世界への疑問や、こうしたらいいと思っていることを言ってくれる佐藤智子議員に感情移入して、見終わった後に、“そうそう! これが言いたかったの!”と共感できると思います」とアピールしている。

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