井上真央さんが主演を務めるドラマ『明日の約束』（カンテレ・フジテレビ系、毎週火曜21:00～）が、10月17日からスタート。完全オリジナルで描く本作は、井上さん演じるスクールカウンセラー・藍沢日向が勤務する椿が丘高校で起きた、男子生徒・吉岡圭吾の不可解な死の謎を追うヒューマン・ミステリー。そのキーマンとなる男子生徒を演じるのが、注目の若手俳優・遠藤健慎さんです。
現在高校2年生の遠藤さんは、映画『ホットロード』（2004年）で主人公の弟・春山強役や、映画『がらくた』（2016年）で主役を務めるなど、多数の作品に出演。本作でも、早々に謎の死を遂げてしまう重要な役どころを担っている遠藤さんに、作品の見どころや現場の様子、井上さんをはじめ母親役の仲間由紀恵さんとの共演についてなど語っていただきました。
――まず、出演が決まった感想をお願いします。
マネージャーさんから電話をもらって、すごくビックリしたのを覚えています。言われたことが理解出来ないというか……一瞬何がおきているのか理解するのに時間がかかりました。しだいに実感が湧いてきて、嬉しすぎて携帯を落として液晶画面を壊してしまいました（笑）。
――この『明日の約束』というタイトルから何を感じましたか？
明日のことが決まっているという絶対的な支配感を感じました。
――台本を読んだ感想を教えて下さい。
正直、この中に出てくる圭吾のお母さんの愛情が怖いなと……（笑）。靴の位置が変わっていただけで、自分が外出していたという行動がわかってしまったり、服も部屋も全て自由にできない生活は僕自身は耐えられないですね。
――吉岡圭吾という役についてどんな印象を持ちましたか？
根本はすごく優しいんですけど、色々なシガラミや圧迫から感情を面に出せなくなってしまっていたんだと思います。
――そんな圭吾の心の中をどのように考えて演じましたか？
相手（誰に対して）・時間に応じて圭吾の感情をどこまで出していいか、毎回そのシーンに合わせ考えながら演じました。
――特にこだわった部分、見て欲しい部分は？
圭吾は相手によって感情を出せる人、出せない人がいるので、その相手に対して作っていた表情とリアルな素の感情のギャップですね。
――自分が圭吾の友達だったら、どうしたいと思いましたか？
学校の帰り道とかだけでも、話し相手になってあげたかったですね。
――主演・井上真央さんを「ステキだな」と思った瞬間は？
1話で告白のシーンがあったのですが、僕は緊張しまくっていたときに僕の持っていたバスケットボールを“バシン！”って叩いて緊張をほぐしてくださったんです。本当に僕にとって現場でもカウンセラーのような存在です。
――役者として参考になった事は？
撮影のテストや本番の開始前に「ここから始めてください」という指示があるんですが、そのセリフの2つぐらい前から返してくださるんです。僕が演じやすくしてくださって、そういう心遣いに感謝してます。
――印象に残っているシーンは？
日向先生が圭吾の部屋を見るときの優しい口調と、（気持ちを）悟られるシーンですね。なんでもわかってるんだというすごさを感じました。
――そんな日向先生に告白するシーン。どういうところを意識して撮影に挑みましたか？
最後の最後で心の奥で“助けて”と訴えかけるように意識しました。
――では、仲間由紀恵さんの毒親ぶりは如何ですか？
ただ後ろにいるだけでも怖いです。オーラと迫力がすごくて（笑）。
――役とのギャップが凄そうですね。共演していかがでしたか？
演技の時はとても怖いんですけど、それ以外のところでは本当に優しくて、気さくに話しかけてくださりました。
――毒親についてどう思いますか？
色んな愛情表現があると思うので、一概にどうといえないのですが、実際に自分の母がそうだったら僕も逃げ出したくなると思います。
――撮影で難しいと感じたことはありますか？
撮り順がバラバラに進むので、やっぱり直前の感情を、違う感情のシーンで引っ張ってしまったりするところがあると思うので、早くそういう環境に慣れていけたらと思います。
――それをクリアするために工夫した所などはありますか？
いまは一回深呼吸してその感情を忘れてから次の感情を入れ直しています。
――何か助けになったことは？
監督や共演させていただいているみなさんと念入りに打ち合わせさせていただけたことです。
――『明日の約束』にちなんで、これまでに交わしている約束で、何か成し遂げたいことはありますか？
友達と東京観光する約束をしているので果たしたいですね。原宿や渋谷などのスニーカーショップを見て服を見て、ライブに行きたいです！
――最後に、自身の見どころと、ドラマを楽しみにしている方へメッセージを！
僕が演じる吉岡圭吾は様々な人に色々な感情を見せます。是非その違いを見てください！ ドラマ『明日の約束』をよろしくお願いします！
