市川猿之助、スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」が「型破り」な理由

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歌舞伎役者の市川猿之助が、10月10日に放送された『トーキングフルーツ』(フジテレビ系、毎週火曜24:25~)にゲスト出演。スーパー歌舞伎『ワンピース』への思いや三谷幸喜とのエピソードが語られた。

MCの古舘伊知郎は、3~4歳頃から舞台を踏むことが多い歌舞伎役者に対して「心理的な効果はどこにあるのか」と質問。猿之助は「僕が思うに……なぜ4歳からやるかというと、言葉は悪いですが、自意識が芽生えないうちに“洗脳”させるんだと思います。良い意味での“擦り込ませ”ですよね」と語る。さらに「うちの親戚や先輩方でも、子どもの頃は本当にイヤで役者をやってない方も大勢います。(自分は)幸か不幸か嫌いにならなかった。“俺が悲しそうな顔をしたらお客さんが泣いたぞ”って一番初めに感動したんです」と振り返った。

猿之助が手がけ、歌舞伎とマンガの世界を融合させた「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)『ワンピース』」(現在、猿之助はケガのため尾上右近が代役を務めている)の話題では、古舘が「果敢にやりましたね」と感嘆。すると猿之助は、叔父・二代目市川猿翁が1986年にスーパー歌舞伎を始めたことについて触れ「それが家系なんですかね」と分析。「代々といってもウチは浅いんですけど、そういうことが伝統で続いてしまったんでね。僕も型を破ろうと思ってやっていたわけではなくて、好きなことをやっていたらそれが型破りになっていた……。という方が正しいのだと思います」とコメントした。

こうして話していくうちに古舘は「良い意味で猿之助さんは変わっていると思う」と印象を語ると、猿之助は「三谷(幸喜)さんが僕の本の帯を書いてくれたんですけど、“あなたは何という変わり者でしょう”って。僕から見ると世の中は変わっているし、お互いなんですよね」と笑った。

他にも、古舘の「風邪を引いて何を食べるんでしたっけ?」という問いには「麻婆豆腐」と即答。他の料理ではダメで「体が辛いものを欲している」と説明し、この方法で治癒してきたそう。猿之助は個人の見解だと前置きした上で「普段あまり薬を飲まないというのが良いらしいです。いざという時に薬が効きやすい。でも僕らは(公演が始まると)休みがないですから、体を壊してしまったら自分が辛いんでね。なんとか1日で直す方法を編み出していかないと」と彼流の乗り切り方を解説した。

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