ロリータモデル・青木美沙子が可愛いだけじゃないと賞賛の声「カッコイイ」「見る目が変わった」

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外務省認定の“カワイイ大使”として国内外を飛び回るロリータモデル・青木美沙子を、3日に放送された『セブンルール』(カンテレ・フジテレビ系)で特集。彼女の“7つのルール”が紹介され、ネット上で大きな反響を呼んだ。

この番組は、タレントのYOU、芸人の若林正恭(オードリー)、俳優の青木崇高、芥川賞作家の本谷有希子といった異色の4人がMCを務め、様々な分野でキャリアを輝かせている女性に密着取材し、彼女たちの“7つのルール”に迫っていく新感覚ドキュメント。

今回の主人公・青木美沙子は、高校時代に原宿でスカウトを受けたことをきっかけに、ロリータファッションの読者モデルを16年間続け、34歳となった今でも雑誌の表紙を飾るなど、ロリータファンから絶大な人気を誇るカリスマ的な存在。中世ヨーロッパを起源に、日本で生まれたロリータ文化を伝える伝道師として活躍する中で、2009年に外務省から“カワイイ大使”に任命され、世界25か国、45都市を訪問。その人気は日本だけにとどまらない。一方で、日本ではロリータに対する偏見もあり、街中ですれ違いざまに「何その格好」、「頭おかしい」と悪口を言われることも。そんな彼女のルールとして、下記の7つが紹介された。

1.大事な日はパニエを増やす
2.ロリータ服は日傘の上で干す
3.男ウケは気にしない
4.看護師は辞めない
5.ロリータ服を着て走らない
6.ロリータの誘いは断らない
7.偏見に負けない

1つ目にあるパニエとは、スカートに膨らみをもたせるロリータファッションの必需品。お茶会やイベントなどがある日には、パニエを多く身につけて気合いを入れるという。2つ目に、ロリータ服を綺麗に干すための方法を紹介。そして3つ目の「男ウケは気にしない」というルールでは、「男性的にはちょっと引いちゃうファッションだとは思う」と自覚しながらも、「モテファッションとして着ているのではなく、自分が着たいから来ている」とその信念の強さを明かし、ロリータファッションと違い体のラインが出るのが苦手なのでGパンやTシャツといったカジュアルなファッションは持っていないと語った。

そして、スタジオでは4つ目のルール「看護師を辞めない」が話題に。青木が看護師を目指したのは、モデルになるより以前のこと。海外ドラマを見て看護師に憧れた青木は、医療系短大を卒業し、以前から目標としていた正看護師の資格を取得。最初は大学病院で働いていたが、モデル業との両立が辛くなり、現在は月の半分ほど、訪問看護師として働いている。

私服がロリータファッションの青木だが、看護師として働く際は「スカートでは働きにくい」と苦手なパンツスタイルで、ポロシャツなどを着て仕事に臨む。青木は、「ナースの仕事は人と人との関わりがモデルの仕事よりも濃くて、現実味があるというか、そういう自分もないと精神のバランスが安定しない。そういうこともあって、絶対にナースの自分でいようと決めていました」と両立へのこだわりについて語った。

実際に訪問看護をする姿が映し出されると、スタジオでは「(看護師としての姿に)中途半端さが全くなかったですね」といったコメントや、いわれのない中傷に対して「説教される筋合いなんてないですよね」といった言葉が飛び出した。

その後、5つ目のルールでは「ロリータ服を着て走らない」と、ロリータ文化の独特の可愛さを表現するためのこだわりを紹介。さらに、世界各地で愛される青木の魅力が紹介され、その1つの原因としてどんなに小さなイベントであっても「ロリータの誘いは断らない」という信念が明かされた。

さらに最後のルール「偏見に負けない」では、「なかなか市民権を得ていないかなと思います」と語りつつも、「自分が好きって思うファッションをずっと着続けることが大事だなと考えているので、いくつになってもロリータファッションを ずっと着続けたい」とコメント。さらに、辞められない理由として「私が辞めたらそれ以上の年齢の人が着ちゃイケナイとなるから、自分が(年齢の)上限を上げていく」と語り、本谷も「自分だけのロリータじゃないんだ。背負っているんだね」と頷くなど感銘を受けたようだ。

この日の放送を受けてネット上では、「その考え方すてきだな」「自分の生き方を知っている女性はどんなカッコでもカッコいい」「自分を持って前に進む人は美しい」と青木の生き方に賛同や共感する声や、「多分一般の人(この番組を見るまでの自分も)がイメージしているロリータは偽物だったんだ」「ロリータを見る目が変わった」と、ロリータ文化を見直す声などが上がっていた。

次回10月10日の放送は、あの人気ドラマ『コード・ブルー』(フジテレビ系列)さながらに命を救う現場で奮闘する女性救急医・篠原希にスポットを当てる。

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