三浦翔平「淡々と追い詰める」絶望を呼ぶ刑事役に絶賛の声

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カンテレ・フジテレビ系で放送中のドラマ『僕たちがやりました』(毎週火曜21:00~)で、主人公・トビオ(窪田正孝)らを追いつめる刑事・飯室を演じる三浦翔平の芝居が称賛を集めている。

本作は、凡下高校のトビオ、伊佐美(間宮祥太朗)、マル(葉山奨之)とOBのパイセン(今野浩喜)らの姿を中心に描いた青春&逃亡エンタテイメント。トビオたちは市橋(新田真剣佑)をはじめとする不良たちに復讐するために、軽い気持ちで矢波高校に爆弾を設置。しかし、威力の弱いはずの爆弾がまさかの大爆発を巻き起こし、10人もの死者が出る大事件に発展してしまった。そして、矢波高の教師・熊野(森田甘路)の目撃情報からパイセンは刑事の飯室(三浦翔平)に逮捕されてしまう。トビオたちの逃亡生活が始まるが、ある日、パイセンにそっくりな男が真犯人だと言って名乗り出頭、パイセンは釈放され、爆破事件についてえん罪だったとトビオたちは歓喜する。

そこで迎えた22日放送の第6話では、出頭した男はパイセンの父である裏社会のドン・輪島宗十郎(古田新太)が、身代わりとして用意したホームレスで、パイセンは、爆破事件を起こしたのはやはり自分たちだったと告白。ショックを受けるトビオたちだったが、事実上無罪になっていることから伊佐美やマルやパイセンは「(事実は)世の中的には闇の中」「闇の中に葬ればいいんだよ」と「闇の中! 闇の中!」と叫び出す。一方、身代わりなった男が死刑になれば11人も殺害したことになるという消えない事実を目の当たりにしたトビオは混乱する。

そんな中、彼らの目の前に刑事の飯室が現れ、「俺のように真実を知っているやつがいるっていうことと、お前らが殺した人間の顔を伝えにきた。生きて行く中で幸せを感じるたびに思い出すんだ。一生苦しめ」と言い放ち、命を奪った罪の重さを彼らに突きつけた。飯室の言葉に呆然とするトビオたち。そしてラスト「幸せが気持ち悪い」とつぶやくトビオは学校の屋上から飛び降りてしまった……。

どこかフワフワしたキャラクターのトビオたちに対して、地に足を付けてジリジリとトビオたちに近づいていく好対照な飯室。ネット上では「最後の三浦翔平の追いつめ方、正論なのに怖い」「闇の中と同じフレーズを重ねて、闇(裁きから逃げる事)が闇(絶望)を呼ぶのだと4人に突きつける。確かにトラウマもの」などと絶賛の声が上がっている。

そんな三浦はこのシーンの撮影について「なるべく原作に寄せて、なおかつ精神的にじわじわと蛇のように追いつめてインパクトを残せるように演じた」と話し、実際の撮影では「カメラアングル、タイミングなど監督と何度も打ち合わせを重ねた」と明かした。また三浦は飯室のことを「トビオたちを淡々と追い詰めるクールな刑事」と分析。原作の見どころについても「人間の醜い部分や愚かな部分にとても共感でき、ところどころにギャグが入っているところが面白い」と語っている。

29日放送の第7話では、トビオをはじめとする4人は、飯室の放った言葉がきっかけとなって、それぞれが自身と向き合うことになっていく。奇跡的に一命を取り留めたトビオが、まるで生まれ変わったかのように言動を変え、市橋も驚きを隠せない。さらに、市橋からトビオの幼なじみ・蓮子(永野芽郁)への思いを打ち明けられると、2人の恋を応援すると背中を押す。そんな心情の変化や入院の事を知らされず、ぷっつりと連絡が途絶えていたトビオに蓮子は気を揉んでいた……。

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