市村正親、故・蜷川幸雄さんから「今でも操られている感じがする」

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俳優の市村正親が、6月27日に放送された『トーキングフルーツ』(フジテレビ系、毎週火曜24:25~)に出演。故・蜷川幸雄さんとの思い出を語った。

2015年に上演された“NINAGAWA・マクベス”(初演は1980年)など多くの舞台で、タッグを組んでいる蜷川さんと市村。今年の7月には、一周忌追悼公演として同公演の再演が決まっている。

市村が2014年に胃がんを患った際、蜷川さんに電話で病状を報告したそうで「分かった。身体に傷を負ったら、役者としては良い段階に入るかもしれないから頑張ってこい」とエールを送られたと明かした。そこで市村は「もしかするとマクベスの“明日、また明日”っていうセリフがうまく言えちゃうかもしれませんね」と冗談交じりに会話をしたとのこと。その後、市村は入院。手術を経て退院をし、芸能界の道へ戻ると、2015年に“NINAGAWA・マクベス”が再演される話が持ち上がった。そこで運命的に市村は主演に抜擢され、蜷川さんの演出を受けることになった。

MCの古舘伊知郎に「蜷川さんの言葉を書いているんですよ」と、メモがぎっしり書かれた同舞台の台本を見せる市村。今年の7月に上演される舞台の稽古にも、メモを書いた台本を持ち込んでおり「今(蜷川さんは)稽古場にいないんだけど、いるんですよ。操られている感じがする。もちろん具体的なダメ出しはでないので、彼のドキュメンタリー映像を見て、自分で新しくダメ出しを作っています」と2015年に受けたダメ出しに加えて、今回新たに自分で考えた演出も台本に書き加えていることを明かした。

この他にも、古舘が、市村の顔を絶賛し“顔面サミット”と例える一幕も。古舘が「“ハムレット”であろうが“シェイクスピア”であろうが、どこの国の人にも扮することができる」と熱弁すると、市村は「昔は醤油顔だったのですが、だんだんソース顔になってきたんだと思います。劇団四季に所属していた時に、いい役を貰えるようになって、1人で1,200人のお客さんと対峙しなきゃいけないので、だんだん目力がついてきたんじゃないかな」と振り返っていた。

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