「シン・ゴジラの手が上を向いている理由」演じた野村萬斎が明かす

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狂言師の野村萬斎が、5月16日に放送された『トーキングフルーツ』(フジテレビ系列、毎週火曜24:25~)に出演。映画『シン・ゴジラ』にゴジラ役として出演した際の裏話を語った。

MCの古舘伊知郎は、モーションキャプチャーのアクターを野村が務めていることについて「萬斎さんに動きの見本を全部作ってもらって、それを打ち込んでゴジラを作ろうって……そこに制作者側が至ったところに驚いた」と熱弁。

それを受けて野村は「“シン”の意味を、ニュー、真、神とお考えになったそうですし、初回のゴジラのスーツアクターが、能の動きを念頭に置かれて演じていたそうで、そこへ皆さん戻りたいっていうのがあって、じゃあ本物の狂言師に……という連想だったと思います」と自身の考えを語った。

また、古舘を前にゴジラの動きを実演する一幕も。ここで古舘は、ゴジラの手が常に上を向いていることに言及。これは野村自身のアイデアだと言い「普通に撮影していたのですけど、倒れるときに手をつきたくなっちゃうんです。そこで“手をどうします?”って話になって。考えてみれば龍は手に宝珠を持っていますし、仏様とか神に近い人間は手の平を上に向けているということで“そうしましょうか”って話になりました」と裏話を披露。

古舘は「ゴジラの短い手が上を向いているっていうのは、あとで考えるとものすごい印象的な話」と感心していた。

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