『コボちゃん』の漫画家・植田まさしからの気になるメッセージとは?

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漫画家・久保ミツロウ、エッセイスト・能町みね子、音楽プロデューサー・ヒャダインの“こじらせ系”クリエーター3人が、毒舌&妄想&本音トークを繰り広げる一風変わった文化的おしゃべりバラエティ番組『久保みねヒャダ こじらせナイト』(フジテレビ系列、毎週土曜深夜)。5月6日の放送では、『コボちゃん』や『フリテンくん』などで知られる、漫画家・植田まさし氏の話題で盛り上がった。

出演者の近況を報告する「久保みねヒャダ近況まとめ」で、能町による「『おとぼけ課長』ってまだやってたのか!と思って植田先生のことを調べたら、フリテンくんもかりあげくんも(当然コボちゃんも)まだ連載中で青ざめました」というツイートを紹介。先日、最終回が発表された4コマ漫画の『おとぼけ課長』について、「すごくないですか。(連載開始が)81年くらいからだったんですよ」と、その連載期間の長さに言及。さらに、「まず『おとぼけ課長』ってどれだっけ? ですよ」と、植田まさし作品には、長期連載のものが多すぎて、混乱してしまうことを指摘した。

これには久保も同意したようで、「自分の中の、植田まさし作品群のキャラクターをガ~ッてシャッフルしたら、正しく戻せますか?」と質問。「戻せない」と答えた能町は、さらに、「『おとぼけ課長』を見た時に、あ~これかって思うけど、同じキャラがたぶん他の漫画にもほぼ出ているんで。どれを見ても、あ~これかってなっちゃうんですよ」と、多作ゆえの混乱を説明した。

実は、植田まさし氏の大ファンだという能町は、ここで各作品の“トリビア”を披露。「『フリテンくん』に関しては、恐ろしい話なんですけど、初期でもう(主人公の)フリテンくんは出てこないんです」と明かし、久保とヒャダインを驚かせた。さらに、「『コボちゃん』のコボって、本当は漢字だって知ってましたか? みんな知らないでしょ? 第1巻に出てきます」と解説。コボちゃんには、“小穂(コボ)”という漢字があることを披露し、2人を感心させていた。さらに能町は、「私、子どもの頃から『コボちゃん』を読んでたんですけど、途中で居候が帰ってきたりするんですよ。大森竹男くんっていう」と、作中のキャラクターを解説し出し、ヒャダインから「能町さん詳しすぎません?」と笑われていた。

そんな能町だったが、植田氏本人からメッセージが届いたと知らされると、「え、なんで?」と動揺。作品の画像使用の承諾を得るために番組スタッフが連絡した際、植田氏は能町のことを知っていたそうで、メッセージには、神楽坂で2回ほど能町を見かけて、声をかけようか悩んだという植田氏の心情が綴られていた。これには能町も驚きを隠せない様子。さらに、植田氏からは、能町を自分の関わっている漫画協会に誘いたいというメッセージが。植田氏によると、漫画家にはしゃべりが苦手な人が多く、能町に加わってもらえれば心強いと感じたのだという。「まず、私のこと見てたんだ」と能町。さらに、「いや、もう恐縮しまくりですわ……」と。

さらに植田氏からは、長期連載にコツなどはなく、描いているうちに結果的に長くなったのだというメッセージも。これには同じ漫画家の久保が反応。「うわー、植田まさし先生に言われたら、本当にそうだよ。すべては結果的にそうなったってものなんだよね。私たちは高い目標に向かって頑張るのではなく、やれることだけをやって、結果的にそこにファンの人がいてくれたということでしか、答え合わせはできないのですよ」と結論づけた。

ここで、久保が「能町さん、4コマ系進出してみては?」と提案。「突然、4コマですか!?」と動揺する能町に対し、久保は、「『フリテンくん・ハザード』とか」と謎のコラボタイトルを口にし、2人を笑わせていた。

番組では、この他に、本屋大賞やサッカー本大賞の話題や、体育にまつわるエピソードを募集した「体育への恨みつらみ川柳」のコーナーなどで盛り上がった。

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