浅田真央の引退特番の裏側で繰り広げられたであろうドラマ

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漫画家・久保ミツロウ、エッセイスト・能町みね子、音楽プロデューサー・ヒャダインの“こじらせ系”クリエーター3人が、毒舌&妄想&本音トークを繰り広げる一風変わった文化的おしゃべりバラエティ番組『久保みねヒャダ こじらせナイト』(フジテレビ系列、毎週土曜深夜)。4月22日の放送では、先日、引退を発表したフィギュアスケート選手・浅田真央の話題で盛り上がった。

出演者の近況を報告する「久保みねヒャダ近況まとめ」で、久保による「えっっっ、真央さん現役引退……」というツイートを紹介。昔からフィギュアスケートのファンだった久保は、浅田がブロクで引退を発表したことに反応してツイート。さらに、同時刻、生放送中にこのことを知った松岡修造にも注目したようで、「なんか本当に聞いてないという感じで、しかも番組が終了するタイミングで“本人が納得しているならいいですけど……え……”っていう感じで、終わっちゃって。素直に視聴者と同じリアクションをしていて、それがちょっと面白かったんですけど」と語った。さらに、「修造さん、(他人から)引退って相談されにくそうだなっていう…天」と指摘。人一倍熱いものを持っているがゆえに、他人の引退にもショックを受けてしまいそうな松岡修造には、他のプロスポーツ選手も引退の相談ができないのでは、と予想した。

久保は、引退報道の後の各局の特番にも注目。「一番すごいなと思ったのは(引退報道の)翌日にテレ朝が3時間特番を7時からやったこと」と、その異例の速さに驚いたという。ヒャダインも「(ビート)たけしさんの特番を潰してやりましたよね、たしか」と補足。さらに、その翌日に放送されたフジの特番は、独占映像が多く、作り込みも上手かったそうで、「前から準備してただろうって感じだった」と、深く感心したという。久保は、そんな両局の特番を作ったスタッフ側にも、ドラマがあったのではないかと指摘する。「テレ朝とかはたぶん(フジが独占映像を持っていると)知らなかったんだろうけど、フジが2日後に特番をやるって聞いて“じゃあ、ウチは明日、3時間ぶち抜くぞ! たけしさんに謝りに行くぞ!”ってなったんじゃないかなって」と妄想。能町は、「あ~誰か役者さんがそれやっているのが見える」と爆笑。ヒャダインも「役所広司さんあたりでお願いします」とキャスティングを提案していた。

今回の引退報道を見たとき、家で泣いてしまったという久保は、「初めて真央さんを大会で生で観た時、あ、これが戦士……!戦士が氷の上におる!と思ったな……」ともツイート。「他の人が弱いとかそういうんじゃなく」と前置きし、「プレッシャーに潰されないくらい、あのお方は戦士だっていう。戦いたくて戻ってきた女って、こんな強い背中をしているんだって」と、その強さと精神力を絶賛。彼女のこれまでの活躍に思いを馳せていた。

また、引退会見時の記者たちとの問答も話題に。久保は、「ハッシュタグで“トリプルアクセルに声をかけるとしたら”という大喜利が始まっていて、何があったんだろうと思ったら、どうも、NHKの方がぶっこんできた“トリプルアクセルに声をかけるとしたら、なんて話しかけますか?”っていうことだった」と振り返った。久保は、「まぁでも、スケート界では、スケート用語を擬人化するのは、なきにしもあらずかな」と擁護。「例えば“今アクセルが家出してて”みたいな」と具体例を出して説明した。

ヒャダインも会見を見ていたそうで、「やっぱりありましたね、“真央さんにとってスケートとは何ですか?”って」と指摘。能町も「あ~やっぱり出ちゃうんだ。もうホント、法律で禁止したほうがいい」と憤り、久保も「罰金、罰金。30万円以下、もしくは懲役。重罪ですよ。それ言うんだったら、金払う気あるんだろうなって」と激しく同意。ありきたりで、なおかつ答える側に丸投げなこの手の質問が大嫌いな3人。「それを考えるのはそちらのお仕事では?って」という久保に、能町も「キラーフレーズがほしいだけなんだよね」と結論づけた。

そして、浅田真央の未来については、「ホント、お幸せになってほしいですよね」とヒャダイン。「いろいろやってほしいですね」という能町に、久保も「あんだけスケートで努力できた人なんだから、その努力を他でやったら、必ずなんかできるに決まっているもん」と語った。

番組では、この他に、渡部建と佐々木希の結婚の話題や、7億円を集めた詐欺容疑で逮捕された“自称38歳”の62歳女性の話題などで盛り上がった。

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