大泉洋「驚きが待っています!」超小市民の“殺人者”に大変貌

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“短編”がゆえに映像化が成しえなかった傑作ミステリーを“実力派俳優×映画監督”によってドラマ化。オムニバスドラマ集『ドラマ・ミステリーズ~カリスマ書店員が選んだ珠玉の一冊~』が、フジテレビ系列で4月22日(土)21時から放送されることが決定した。大泉洋が、その一遍「妻の女友達」(小池真理子著)で主演することがわかった。

大泉が演じるのは、家と会社の往復をひたすら繰り返す刺激のない毎日をまったく苦にしない、おもしろみ一切なしのマジメ父・広中肇。市役所の戸籍係で、妻・志津子(戸田菜穂)と3歳の娘・ちえみ(井上風宇子)と、慎ましやかな暮らしをしている。そんな超小市民の肇が、殺人者になるという役どころだ。

物語は、ある夜、志津子の大学の同期・多田美雪(高岡早紀)がやって来ることから始まる。美雪は、女流作家としてブレイクした有名人で、久しぶりの再会をなつかしんだ後、美雪は志津子に、専業主婦でもし暇があるのなら自分のマンションの掃除や料理を週一回してくれないかと頼む。

異世界からやってきたような美雪が嫌でたまらない肇。まるで家政婦のような扱いになっていく志津子が不憫で、美雪がいなくなってくれればという思いを募らせる。そんな時、志津子の実家の母親が倒れ、彼女は娘を連れて泊まりがけで見舞いに行くことになる。そこで、肇が動き出す……。

大泉は「自分が今までやってこなかった役柄や、シーンを演じられることに喜びを感じました」と語り、肇の気持ちを理解するのは難しかったものの、犬童一心監督から細かく演出があり安心して演じることができたと振り返った。また、「戸田さんは普段も役の上でも、とても優しくて母性にあふれていて、理想の奥さんでした。高岡さんは役の上では高飛車で嫌な女性でしたが、実際はとても親しみやすく、現場を明るくしてくれる方でした。広中肇という少し、いや、かなり変わった男の話ですが、肇がたどる数奇な運命を是非お楽しみください」とアピール。

そのほか、土屋太鳳主演の「恋煩い」(北山猛邦著)、向井理主演の「情けは人の…」(今邑彩著)がドラマ化され、いずれの作品も犬童監督がメガホンを取る。全作品に共通して、“どんでん返しのエンディング”が用意されており、大泉も「“驚き”が待っています!」と明かしている。

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