土屋太鳳、あまりにも哀しい物語に「苦しさと共に演じた」

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“短編”がゆえに映像化が成しえなかった傑作ミステリーを“実力派俳優×映画監督”によってドラマ化。オムニバスドラマ集『ドラマ・ミステリーズ~カリスマ書店員が選んだ珠玉の一冊~』が、フジテレビ系列で4月22日(土)21時から放送されることが決定した。土屋太鳳が、その一遍「恋煩い」(北山猛邦著)で主演することがわかった。

土屋が演じるのは、アクセサリーショップの販売員・蔵元亜希。高校を卒業してから同級生の植田駿(井之脇海)と交際しているが、彼のSNS上で見知らぬ女性とのやりとりを見てしまい浮気の疑いを抱いている。

亜希と駿は、高校時代に仲の良かった茅野透子(岸井ゆきの)と卒業以来、3年ぶりに再会することになる。透子は、亜希と卒業式でプレゼント交換した小瓶を、亜希がいまだに付けていることに気付き、感極まって抱き合う。そんな透子に、駿の子を妊娠したことを打ち明ける亜希。しかし、駿に対する疑いが拭えず、自身が妊娠していることを彼にはまだ話せていない……。そんな中、3人の出身高校が去年廃校に。駿に誘われ3人で向かうと、思い出の場所で、ある人間が予想だにしない行動を取る。すると、4年前に起きた一つの事件の真相が明らかになる。

本作についてあまりにも哀しい話だと言う土屋。「誰が悪いわけでもなく、何がきっかけというわけでもなく、いつ、誰がどうすれば、こうならずに済んだのかさえわからない」と語り、「“友情”という感情に不安を感じたことのない人は、きっといないと思うのです。その不安を埋めるため、人はいろいろなことを試します。おまじないだったり、あるいは見て見ぬふりだったり。“恋煩い”は、そんな日常がたどりついてしまう哀しい物語です。苦しさと共に演じました。何かを感じていただけたら幸いです」とメッセージをおくった。

そのほか、大泉洋主演の「妻の女友達」(小池真理子著)、向井理主演の「情けは人の…」(今邑彩著)がドラマ化され、いずれの作品も犬童一心が監督を務める。全作品に共通して、“どんでん返しのエンディング”が待ち受けるという。

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