草なぎ剛、撮了に感無量「熱意がすばらしいドラマを生み出す」『嘘の戦争』が最終回

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草なぎ剛主演のドラマ『嘘の戦争』(カンテレ・フジテレビ系列、毎週火曜21:00~)の最終話が3月14日に15分拡大で放送。昨年の11月中旬にタイ・バンコクでクランクインしてからおよそ4カ月。オールアップを迎えた主要キャストがコメントを発表した。

本作は、30年前に家族を殺され、犯人を見たと言っても嘘つき呼ばわりされ、事件も無理心中として片付けられてしまった少年・千葉陽一が、いつしか天才詐欺師・一ノ瀬浩一となって復讐を果たしていく物語。浩一は、30年前の家族殺害犯の関係者に次々と復讐を遂げていき、事件を指示していた黒幕、ニシナコーポレーション会長の二科興三(市村正親)に近づいていく。その過程で浩一は、興三の家族にも接近。友情が芽生えたかに思えた二科家の長男・晃(安田顕)にも復讐し、婚約した長女・楓(山本美月)にも正体を知られる。また、会社を守るために必死になって浩一と対峙する、次男で社長の隆(藤木直人)とのバトルも繰り広げられてきた。

前回放送の第9話では、事件の証拠を恩人の三瓶守(大杉蓮)が隠し持っていた事実が判明。守にも復讐しようと動き出すが、そこに隠された真実を知り、浩一は守を許し、最後に興三に復讐を遂げたら相棒のハルカ(水原希子)とタイへ帰ることを決める。一方、浩一は興三が事件に関わった証拠である録音テープを公開しない代わりに、謝罪会見を要求。興三は会見を開くが、浩一が詐欺師であるという証拠をマスコミに公開、警察を向かわせた。怒りに震える浩一は、録音テープを公表しようとするが、隆に寝返った百田(マギー)とカズキ(菊池風磨)がデータを削除。証拠を消され、警察にも追われる絶体絶命のピンチに陥った。

この怒涛の展開に、同時間帯に放送されたWBC(ワールドベースボールクラシック)日本対キューバ戦が関東で22.2%を記録する中、『嘘の戦争』は関東で10.5%をマーク。8地区(関西、関東、名古屋、北部九州、札幌、仙台、広島、静岡)でも平均視聴率も11.9%を獲得し、全話2桁視聴率のかかる最終回を迎える。

先陣を切ってクランクアップしたのは水原。監督から花束を受け取ると「本当に毎日現場が楽しくて、今までやってきた作品の中で一番、いい意味でも悪い意味でも自分らしくいられた現場でした(笑)」とコメント。続いてアップした菊池は「今の僕にとってこの上ない経験をさせていただきました」と語り、草なぎが駆け付けると、少し早い菊池のバースデーセレモニーを実施。率先して草なぎがバースデーソングを歌い祝福した。そしてマギーは「本当にこの百田が大好きだったので、あと半年くらいやりませんか?」と笑い、「カズキと2人のスピンオフ、よろしくお願いします」と言って一同を笑わせた。

そして、山本は「途中からものすごく苦しくって“本当、嫌だ”って思ったんです。だけど、楓が辛い時にカットがかかって周りを見たら皆が悲しそうな顔をしていて“なんて愛されているんだ、楓は! こんなに愛にあふれている子だから、きっとこれから幸せになるんだろうな”と安心しました」と撮影中の思いを告白。市村は「『ホテルビーナス』以来、久々に草なぎさんと一緒にお仕事できて本当に楽しかったです。僕ももっともっと精進して、これからいい役者になりたいと思いますので、ぜひまた共演のほど、よろしくお願いします!」と笑顔であいさつし、草なぎと熱く抱擁を交わした。

そして安田は「すばらしい皆さんと一緒にテレビに出させてもらい、お金(出演料)までいただきまして、幸せな限りでございます」とジョークを交えてあいさつ。藤木は「皆さんはタイロケから始まって、僕が参加したのはその1カ月後ということで、撮影期間が短かったことが本当に残念なくらい楽しい現場でした。そして何より、スタッフ、キャストが一丸となれたのは、剛くんがすごく頑張っていて、すばらしい演技をしていたからだと思います。敵役としてはちょっと弱かったかもしれませんが精一杯頑張りました。ありがとうございました」と語った。

そして最後に、三宅監督から花束を受け取った草なぎは「本当に皆さん、お疲れさまでした。スタッフの皆さんとキャストの皆さんが力を合わせたことで、良いドラマになったなぁ、一つでも良い画を視聴者の皆さんに届けようという熱意がすばらしいドラマを生み出すんだ、と感じることができた現場でした。これからもスタッフとキャストが切磋琢磨し、お互いが向上し合えるような現場に身を置きたいと思いましたし、皆さんもそういう志の高い仕事を目指して頑張ってください! またよろしくお願いします! ありがとうございました」とスタッフにもエールを送り、約4カ月、総撮影日数72日を走り抜けたドラマを締めくくった。

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