野沢雅子「あと100年は続く」『ドラゴンボール』で2つのギネス世界記録

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声優の野沢雅子が31日、バンダイナムコエンターテインメント本社にて行われたギネスワールドレコーズの認定式に出席。同社でリリースされた『ドラゴンボール』のビデオゲームに関わる2つの最長記録が認定され「長く続けてきてよかった。健康のおかげです」と喜びを語った。

野沢の記録が認定されたのは“ひとつのビデオゲームのキャラクターを最も長い期間演じた声優”と“ビデオゲームの声優として活動した最も長い期間”の2つ。1993年発売のスーパーファミコン用ソフト『ドラゴンボールZ 超武道伝』から、昨年発売されたPlayStation4用ソフト『ドラゴンボール ゼノバース2』まで、23年と218日にわたり孫悟空の声を担当し続けたことが認められた。アニメが放送されていない期間にも継続的にソフトが発売され続けていたことが評価されたという。

ギネス世界記録の盾が授与されると野沢は「ありがとうございます」と言って笑顔を見せた。トークセッションではこれまでの歴史を振り返りながら野沢が過去のエピソードを披露。ゲームで音声を使うようになった当時は、ゲーム機の性能やソフトの容量の問題などがあり声を入れることは珍しく、使ったとしても限られたセリフのみだった。野沢は23年前を振り返り「最初のころは“はぁっ!”とか“はっ!”とかそういう言葉ばかりだったんです。“全部同じじゃないの?”と思っていました(笑)」と語り、フルボイスが当たり前になった現在のゲームとの時代の移り変わりについて語った。

そして、アニメ『ドラゴンボール超』(フジテレビ系列、毎週日曜9:00~)が2月5日より新章「宇宙サバイバル編」に突入。そこで主題歌「限界突破×サバイバー」を歌う歌手の氷川きよしが会場に駆けつけ「おめでとうございます」と言って野沢に花束を渡し、ギネス認定を祝福。氷川は「子どもの頃から野沢さんの声でアニメを見て育ってきました。そして、『ドラゴンボール』の主題歌を歌わせていただけて、人生で一番幸せです」と万感の思いを伝えた。

すると野沢も氷川がデビューした当時からファンだったと明かし「今までの氷川さんとは違うイメージ。今回は声から違うんです。すごく良かった」と主題歌を絶賛。氷川も「演歌のようにこぶしを回したりしないで、子どものころに好きだったアニソンを歌うイメージをした」と本作への取り組みについて明かした。

さらに「宇宙サバイバル編」の話題になると、野沢は「スタジオで悟空と同じ気持ちでいたいので、先の話を見ないようにしているんです。だから、どのような展開になるのか先のことは本当に知らないようにしている」と心構えを語り、ドラゴンボールシリーズで、悟空や悟飯など、ほかにも様々な役を演じていることについては「悟空ブラックもいたり、スーパーサイヤ人になったりもしますが、使い分けようとは思っていないんです。絵を見て、その役にフッと入れる。ずっとそうやってきました」とコメント。最後には悟空の声で「たまげたぞオラ、こんなに長く続くなんて! まだまだ元気だからあと100年くらいは続くかな!」と言って、さらなる活躍を約束した。

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