困ったら他人をイジれ?『ラブホの上野さん』が教える会話テクニック

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俳優の本郷奏多主演のドラマ『ラブホの上野さん』(フジテレビ、毎週水曜26:25~)の第2話(1月25日)が放送され、容姿や財力を凌駕する“上野さん流”会話テクニックが披露された。

本作は、「月刊コミックフラッパー」(KADOKAWA)で連載中の漫画・博士、原案・上野による同名コミックスが原作。五反田の繁華街にたたずむラブホテル「五反田キングダム」で働くスタッフ・主人公の上野さんが、童貞の青年・一条昇(柾木玲弥)をはじめとする恋の悩みを抱える人たちに、恋愛テクニックを伝授していく。

第1話で上野さんに出会い、五反田キングダムで働くことになった一条。第2話では、ラブホテルで働いていると、きれいな女性と不細工男子のカップルが多いことに気付き、「自分の方がカッコいいのに」と腹を立てる。それを聞いた上野さんは「何様ですか? 全くおかしくありません。歪んだ根拠のない自信を捨てない限り、童貞を捨てることは難しいでしょう」と断罪する。

そんな中、上野さんは一条を近所にある「むちゃカフェ」に連れていき、「仲間内では面白い男として通っている」という一条に面白い話をさせる。一条は鉄板だという内輪ネタを自信満々で披露するが、上野さんはクスリとも笑うことなく「それで笑えるのは、君と君の周りのチェリーボーイズだけ」と一刀両断。「絶望的に笑いのセンスがない君のために会話のテクニックを教えてあげましょう」と言うと、「ブロンドの女性が銃を突き付けられたので、とっさに相手の気を逸らそうとして叫んだんだ。“火事だ!”ってね」とネタを披露。全く意味がわからないでいる一条に対して、店のマスターが「英語の“ファイア”には“火事”の意味のほかに“撃て”という意味があるんだ。つまり彼女は、自分で撃てと言ってしまったということだね」と解説する。

すると上野さんは「後から説明が必要な話はウケません。それに、興味のないジャンルのことなんて聞いてもらえないことがほとんどです」と語り、「共通の趣味があれば、それを話題にすればいい。なければ、同じ場所にいるというメリットを活かして周囲の人をネタにするんです」と言って、店内の客を使って実演。「“あの店員さんカッコいいね”と言って、“そうですね”と返されたら“ああいう人がタイプなの?”とプライベートな話題に繋げる」、「同じ場所から見える人をワザとイジルことで笑いを取る」など、テクニックを披露する。

さらに上野さんは、この時の会話そのものが、ほかのテーブルでネタにされていると語り、以前、レクチャーした男性が、自分たちをネタにすることで会話を弾ませていると明かす。その後男性は、第1話でも登場したテクニックなどを駆使して、ホテルに連れてくることに成功する。

そんな中、「むちゃカフェ」の店員・中瀬麻衣(松井愛莉)が「良かったら食べてください」と言って、店で余ったというサンドイッチをくれる。一条は「お腹減っていた」と言って大喜び。「ご飯食べてないの?」と驚く麻衣に対して、「上野さんはゲス過ぎて……」と思いのたけを次々に吐露。上野のことを一条よりは知っている麻衣は笑って帰っていく。

その様子を見ていた上野は「早速、会話テクニックの実践ですか。下僕のくせして」と言って一条に近づくと、「違いますよ。あんな可愛くて優しい子、僕になんて無理だってわかっています」と珍しく謙虚になる一条。しかし、上野は「本当にそうでしょうか。些細なテクニックで、容姿も財力も凌駕できると言ったじゃないですか……」と不敵な笑みを浮かべるのだった。

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