五反田の繁華街にたたずむラブホテル“五反田キングダム”のスタッフ上野さんが、様々な恋の悩みやトラブルを解決へと導いていく姿を描いた異色の恋愛指南ドラマ『ラブホの上野さん』（毎週水曜26:25～）が、フジテレビ系列で1月18日よりスタートする。
「月刊コミックフラッパー」（KADOKAWA）で連載中の同名コミックスを実写ドラマとして描く本作。原案の上野氏が、ラブホテルのスタッフだった経験を活かしてTwitter上で恋の悩みに答えていくうちに、その的確でクレバーな回答が好評を博し、20万人以上のフォロワーを獲得。その経験をもとに描いたのが、この『ラブホの上野さん』だ。
このほどドラマに出演する俳優の柾木玲弥さんにインタビュー。柾木さんが演じるのは、本郷奏多演じる主人公・上野さんの下でアルバイトをすることになった童貞大学生の一条昇。劇中では、一見すると紳士だが、実は超ドSな上野さんが、恋に悩む男女を恋愛アドバイスでエスコート。一条くんも上野さんに翻弄されながら、男女の心理を突いた的確な恋愛指南によって、脱・童貞を目指していく。
今回、柾木さんには、上野さんが教えてくれる恋愛テクニックや、実際のラブホテルで行われたという撮影の様子について語っていただいた。
＜インタビュー＞
――男性の感情がとてもリアルに描かれた作品ですね。
一言で言ってしまうと“どうやって女の子と一緒にホテルに行けるか？”ということになるのですが、最終的には上野さんが“人を本当に愛するということ”を語ってくれるんです。“欲”としてラブホテルに連れていくだけではなくて、“愛”の勉強になると思います。
――上野さん視点で見るのと一条くん視点で見るのとでは、だいぶ印象が変わりますよね？
恋愛に自信がある方でも、上野さんのレベルまで達している人は滅多にいないと思うので、みんな一条くんの視点で見てほしいです。上野さんの指南を受けて、改めて恋の勉強をしましょう（笑）
――パッと見では、男性向けのドラマに見えますが、女性にはどのように感じてほしいですか？
女性が指南される回もあるのでとても参考になると思います。それと、1人の女性が、それぞれ2人の男性からホテルに誘われるまでに同じアプローチを受けるシーンがあるんです。この上野さんを見て、男性がみんな同じことをして女性がそれに気が付いたら……。上野さんの影響力を考えると怖いです（笑）
――各地のラブホテル街で同じような攻防が繰り広げられるのを想像すると……
手を強く握って握り返してくれたら“OKのサイン”というのがあるのですが、みんなが一斉にやっていたら面白いですね。言葉ではないので流行語にはならないのが残念です（笑）
――撮影現場は、実際のラブホテルを使われたと伺いました。
ドラマの舞台は、五反田キングダムというラブホテルの設定ですが、実際の撮影では、外観、フロント、そして、部屋はここのホテルという感じで数か所のラブホテルを使いました。多種多様な部屋を見ることができて面白かったです。
――刺激的な部屋が登場するのもこのドラマの魅力です。
ドラマでも登場するのですが、SM部屋はすごかったです。上野さんと一緒にSMの教えを受けるシーンで使われるのですが、コンドームとかSMの器具とか「これ何に使うの？」というようなラブホテルならではの物もあって（笑） ほぼセクハラじゃないかって感じもしますが、女性陣も含めてみんなで普通に話していました。ただ、はた目には下ネタですよね（笑）
――上野さんの恋愛テクニックを知ってしまったがために実践したくなりませんでしたか？
LINEの絵文字でやり取りするのは、会話をするよりも難しいということが描かれる回があるのですが、ものすごく勉強になりました。絵文字を使いすぎてはいけないとか、用件は端的に書くとか。好きになればなるほど頑張りすぎてしまうじゃないですか？ これは誰もが経験していることだろうなって、妙に納得することもありました。
――ぜひ、使ってもらいたい上野さんのテクニックを教えてください。
ダブル・バインドです。これはいかなる時にも使えるテクニックで本当に便利です。第1話から出てくる“フット・イン・ザ・ドア”からの“ダブル・バインド”。これに注目してください。
――最後に、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
日本中に僕の羞恥を晒したくないです（笑） それくらい上野さんにゲスに扱われています。ですが、撮影は本当に楽しくて、ここまで和気あいあいとした現場は中々ないと思っています。この空気感が画面を通して伝われば、本当に楽しんでいただけると自負しています。ぜひ、楽しんでください。
※ドラマ『ラブホの上野さん』は、フジテレビの放送に加え、エンターテインメントサービス「FOD（フジテレビオンデマンド）」で先行配信中。同サービスでは、原作コミックや関連書籍の配信も行われている。
