香里奈「あなたの不幸はあなた自身が選んだもの」“アドラー心理学”の解説は?

公開: 更新:

香里奈加藤シゲアキ椎名桔平が、フジテレビ系列で1月12日より初回15分拡大でスタートする新ドラマ『嫌われる勇気』(毎週木曜22:00~)の制作発表に出席。ドラマのテーマ「アドラー心理学」について語った。

「アドラー心理学」とは、20世紀初頭に、心理学者のアルフレッド・アドラーが、トラウマによる支配を否定し「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と提唱した心理学。ドラマは、悩みを抱える青年と哲学者の対話によって、この心理学をわかりやすく解説している大ベストセラー「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)を原案に、刑事ミステリーとして大胆にアレンジ。

香里奈は、アドラー心理学を100%体現できる“嫌われる勇気”を持った刑事・庵堂蘭子役、加藤は、彼女とバディを組むが“嫌われるのが嫌”な刑事・青山年雄役、椎名は、蘭子のことをよく知る帝都大学文学部心理学科の教授・大文字哲人役をそれぞれ演じる。

本作のオファーについて香里奈は「アドラー心理学を知らず、刑事ドラマとどうやって合わさるのか期待と不安でいっぱいでした」と語り、加藤は「読んだことはなかったけれど原作は知っていました。刑事ミステリーと書いてあったので、どうするのだろうと思って台本を読んでみたら、不思議と点と点が繋がって、とても面白くて、こんな作り方があるんだなと衝撃を受けました」とコメント。椎名は「原案の教授を体言する役なので、責任を感じています。原作のファンの期待にも応えられるように頑張りたい」と意気込んだ。

また、原案を読んだ感想を聞かれると、香里奈は「普段悩んでいたことも、アドラー的に考えると違う捉え方もあるのだと気づかされた」、加藤は「すぐに利用できることがたくさんあるので、影響力の強い本だと思いました」、椎名は「逆説的なインパクトの強いタイトルだと思いましたし、時代が変わったと感じました。日本は協調の美とか、前に出ないことを由とする習慣ありますが、日本でも感銘して読んでいる人がたくさんいるということは、自分を出したいという欲求が高まっているのだと思います」とそれぞれ語った。

そして、壇上に原案の古賀史健氏も加わりトークは進行。古賀は「最初に刑事ドラマと聞いたときは、正直無理だろうと思いました。ですが、プロットを見て、こういうやり方があったのかと驚きました。この3人の枠組みでやった方が、本もわかりやすかったかもしれないと参考になった」と、ドラマを絶賛した。

そんな中、原案の印象的な言葉の話題になると、香里奈は「あなたの不幸はあなた自身が選んだもの」というフレーズを選択。古賀は「英語が話せたらと思う人はたくさんいますが、実際にアクションを起こす人は少なかったり、勉強するにしても三日坊主で終わったりしてしまう。自分を変えようと思うと面倒なことがたくさんあります。本当は面倒な方に行った方が幸せになれるのに、人は楽な方に行ってしまうということを現しています」と解説。さらに「香里奈さんは、周りに悩んでいる方がいて、この考え方を教えることで助けたいと、自分の外に意識がいっているのでは?」と分析した。

そして加藤は「怒りは出し入れ可能な感情である」という言葉を選択。古賀が「子どもを怒っているところに電話がかかってきても、電話では普通に話せます。そして、電話を切った後で、また子どもを怒ることができる。怒りは一見コントロールできないと思われがちですが、できることだとわかります」と解説。「加藤さんは内省的に捉えて自己変革に取り入れているでは?」と分析し「香里奈さんと加藤さんが、演じるキャラクターと逆なのが面白いですね」と笑顔を見せた。

最後に香里奈は「アドラー的な考えの言葉がちりばめられたドラマなので、きっとご覧いただいたら気が楽になると思います。ツイキャスで生動画も配信する予定なので、そちらも楽しんでいただけたら」とアピールした。

PICK UP