ピコ太郎「PPAP」今年の流行語大賞の大本命か

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漫画家・久保ミツロウ、エッセイスト・能町みね子、音楽プロデューサー・ヒャダインの"こじらせ系"クリエーター3人が、毒舌&妄想&本音トークを繰り広げる一風変わった文化的おしゃべりバラエティ番組『久保みねヒャダ こじらせナイト』(フジテレビ系列、毎週土曜深夜)。10月29日の放送では、話題の「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」の話題で盛り上がった。

「最近の流行りといえばこちらですよ」とヒャダイン。謎の歌手・ピコ太郎が配信した「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」が全米ヒットチャートで77位にランクインし、日本人のトップ100入りは松田聖子以来26年ぶり、というニュースを紹介した。久保と能町の2人は、「松田聖子が入っていたことをまず知らなかった。ここがビックリ」と食いついていた。

ヒャダインは、「僕がいつも提唱している、流行語大賞上半期超不利説がこれで実証されたんじゃないでしょうか」と得意げ。能町も「PERFECT HUMANを追いやっているわけですからね」と、今年の頭から春にかけてブームを巻き起こしたオリエンタルラジオの歌ネタに触れた。「僕は最初から言ってたんですよ。(PERFECT HUMANは)上半期に出しすぎだ、と。そう思ってたら、やっぱりPPAPが来た。頃合いはパーフェクトだと思います」と、そのリリースタイミングを絶賛。

一方、能町は「お笑い好きの人って、ピコ太郎さんが誰だか知っているじゃないですか。謎ってなってますけど」と、ピコ太郎の正体に言及し、「これどこまで言ったらいいの? いつも困るんですけど。私は尊敬しているから、デーモン小暮閣下は悪魔だと思ってるんですよ。でも、ピコ太郎さんはどこまでその辺をお守りしたらいいのか」と困惑していた。これに対し、ヒャダインは「いいんじゃないですか? 古坂大魔王さんで」とあっさり。その言葉を聞いた能町は、「じゃあ私は底ぬけAIR-LINEから好きでしたって言っていいんですね」と、古坂がかつて組んでいたお笑いコンビを口にし、「底ぬけAIR-LINEの当て振りコント好きだったって言いたいんです。綿々と来ているんですよ。元々リズムネタもやっていたし、ボキャ天(ボキャブラ天国)の頃から活躍していたし、トリオからコンビになって、解散して今だから。すごい良かったねって思うんですけど」とファン目線で解説。

ヒャダインも「僕も一緒にアイドルをプロデュースしたことがあって。曲に関しても、古坂大魔王さんはすごい才能があるんですよ。普通にアーティストの曲をリミックスしたりしてるし。今回、音楽面とお笑い面がせーのでブレイクしたのがすごい」とヒットの要因を分析していた。

久保が「これは外国でヒットすることは狙ったんですか?」と尋ねると、能町が「狙ってなかったんですよ。だから1ヶ月猶予があるんですよね。(PPAPを)YouTubeに上げてから、ジャスティン・ビーバーに行くまで。その間、英語じゃない曲もいくつかYouTubeに上げているんだけど、やっぱり英語だから、これが(世界中で)分かってもらえた」と経緯を説明。また、ヒャダインが「8.6秒バズーカーのときもそうですけど、二次的にやりやすいものが流行る」と、PPAPの二次創作が盛んなことにも触れると、2人とも大きくうなずき、久保が「外国でも(PPAPの二次創作が)派生している」と説明した。

ヒャダインはこの一連の流れに、「本当、マンガみたいじゃないですか。ジャスティン・ビーバーがリツイートして、世界で一番見られている動画になるって」というと、久保は、「なんか本当に現実ずるいなって思うんですよね」と心境を明かし、「現実よりちょっと先を行こうと描いたら、現実じゃそんなこと起きないって言われる。なのに、同じことを現実がやったら、現実は二次元を超えたって言われる。え~不利過ぎるって!」と、クリエイターとしての悩みを打ち明けていた。

番組では、この他に、先日最終回を迎えた「こち亀」や、能町とヒャダインが出演することになった「早稲田祭2016」の話題などで盛り上がった。

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