「体験」して初めてわかる『お台場みんなの夢大陸』三大展示の魅力

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フジテレビおよびお台場地区で、開催している夏イベント『お台場みんなの夢大陸2016』(8月31日まで)の団長を務める、同社の人事局長・矢延隆生氏にインタビュー。筆者が内覧会を通して勝手に選んだ同イベントの“三大展示”について話を伺った。

恒例行事となっているフジテレビの夏イベント。今年は『お台場みんなの夢大陸2016』と題して、人気番組のブースやアトラクション、ライブやお笑いイベントなどで、訪れた人々を楽しませている。

そんな中、オープン前日に行われたプレス向け内覧会を経て、筆者は『DMM.プラネッツ Art by TeamLab』、『PlayStation VR』、『ONE PIECE FILM GOLD~尾田栄一郎手書き生設定画ギャラリー~』に注目。その魅力を伺った。

<インタビュー>

――ずばり! 今年の『みんなの夢大陸2016』のみどころはなんですか?

『DMM.プラネッツ Art by TeamLab』は頑張りました。これまでにないくらいお金をかけて作っています。こちらは絶対に見る価値があると思って皆さんにお勧めしています。

――内覧会で拝見しましたが、仕事で行っているにも関わらず、僕も含めて取材陣は「すげぇ!」「きれい」「涼しい」と大はしゃぎでした(笑)

そう言っていただけるととても嬉しいです。実は『DMM.プラネッツ』は何回行っても楽しめるようになっているんです。僕はお客さんに紹介するために13回も行っているのですが、映し出される映像などが少しずつ変化していて、毎回違う発見があるんですよ。そこがTeamLabのこだわりとなっています。ただし、いくら口で「凄い」と言っても、体験しないとわからないんですよね。

――僕らもあの魅力を文章で伝えるのは非常に難しいです(笑) 今回のイベントの企画を決めるにあたり、TeamLabさんのプレゼンがあったと思うのですが、コンセプトを聞いても本当に凄いのかわからなかったのではないかなと思います。さらにお金も相当使われたとのことですが、これをやろうと決めたのはなぜですか?

まずは、夏の屋外でも行うイベントですから当然のことながら暑いですよね。その暑いお台場で涼しく快適に過ごせるアイテムが欲しいと考えていました。それがアクアガーデンやスノーガーデンでもあるわけですが、TeamLabさんと話している中で、「DMM.プラネッツ」の原案が出てきました。彼らは凄く発想の膨らむ人たちなので、どんどん規模が大きくなっていく(笑) Team Labさんはシンガポールとかシリコンバレーでイベントを行っていますが、最終的には、その中でも最大規模となる3300平方メートルのアトラクションを建てることになりました。会場に入ると裸足になっていただくのですが、そこから水に入って涼みながら、視覚・聴覚・触覚・嗅覚と全身の感覚で楽しんでください。

――反響はいかがですか?

入った人は必ず「凄い。これは見に来ないとわからない」と言ってくださっています。ただ、ある程度時間をかけて中を進んでいくスタイルなので収容人数が1日2500人程度と限界があります。それで先日から22時までの夜間営業始めて、もう少し多くの方に体験していただけるようにしました。また、これまで最大70分待ちの時もありましたので、DMMさんがプライオリティチケット(1500円)を発売して、待ち時間なしで優先的に入場できるようになりました。

それと例年、海外のお客さんは多くなかったのですが、日本在住の外国人の方が大勢いらっしゃったり、CNN(アメリカのニュース専門チャンネル)や台湾のテレビが取材に来てくださったり、日本人でもアート好きな方が足を運んでくださっているのが、これまでと違う点ですね。

――フジテレビはグリーと共同プロジェクト「F×G VR WORKS」を立ち上げるなど、VRコンテンツにも注力しています。今回のイベントでは、PlayStation VR(以下、PSVR)を使った月9ドラマ『好きな人がいること』とのコラボ作品と『The PlayRoom VR』の夢大陸特別バージョン、さらに1日からは乃木坂46が出演するホラー作品が公開されました。『DMM.プラネッツ』と同様に、こちらも体験しないと魅力がわからないですよね。

今年の『好きな人がいること』では、PSVRの機能を使って、物語が分岐する作品を作りました。VRの世界で、桐谷美玲さんが文字通り目と鼻の先まで、本当に触れられそうな距離まで近づいてくる感じはドキドキしますよね。ポスターのキャッチフレーズを「みんなではじける新体験」にしましたが、この体験はぜひ味わっていただきたいです。新しく公開した『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2016』とのコラボレーション作品「乃木坂46 VRホラーハウス」も面白いものができています。別のPSVRの作品で『バイオハザード7 レジデント イービル』を経験した方ならわかると思うのですが、いきなり近くに人が現れると叫んでしまうくらいの臨場感なんですよ(笑) とてもホラーとVRは相性がいいと思いますので、こちらも楽しんでいただきたいです。

――ここまでデジタル作品について伺いましたが、一方で、公開中の映画『ONE PIECE FILM GOLD』の原作者、尾田栄一郎さんの手書き生設定画ギャラリーという、いわゆるアナログな展示もされています。こちらはモニター越しにはわからない手書きならではの繊細さや、温もりを感じるものとなっていました。

あそこはファンにとって非常に貴重なもので、ファンは一番にあそこに足を運んでいますね。手書きならではの濃淡は実物ならではですし、ぜひ、尾田先生が描いた生のキャラクターをご覧いただきたいです。

――会場に今の格好で行ったら大反響間違いなしですね(笑)

さきほど社内で「そんなことしたら尾田先生に怒られちゃいますよ!」と言われましたし、ファンの方々には「なにしてんだよ!」って怒られてしまうかもしれないですね(笑)

――そのほかにも「GOLD SUMMERスタジアム」や「マイナビステージ」、「居酒屋えぐざいるPARK」では、連日にわたり音楽やお笑いのライブが行われています。こちらは“フェス”には欠かせない要素ですよね。

『めざましライブ!』は固定ファンが多く、楽しみにしていただいていると思います。それに、テレビ局が主催しているイベントだからということもあると思うのですが、お笑い芸人さんがライブを終えたあとに会場を歩いていると、すぐに囲まれるくらいお客さんのリアクションが大きいんです。やはり会場に行けば番組収録を行っていたり、タレントさんが来たりして、目に触れられるのはテレビ局ならではの魅力だと思うので、これは今後も続けていきたいです。ぜひ、様々な体験を通して夏休みの楽しい思い出にしていただきたいと思います。

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