福士蒼汰「感情を揺さぶられる」初の社会派ドラマに手応え

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フジテレビ系で6月25日(土)、26日(日)の2夜連続で放送される超大型スペシャルドラマ『モンタージュ 三億円事件奇譚』の完成披露試写会が19日、都内劇場で開催。主演の福士蒼汰とヒロインの芳根京子がトークショーに登壇し、ドラマをアピールした。

第1夜は長崎を舞台にスタート。高校3年生だった大和(福士)と幼なじみの未来(芳根)が、瀕死の老人・東海林明(香川照之)に「お前(大和)の父親(唐沢寿明)は、三億円事件の犯人だ」と告げられる。するとその夜、大和の父・鉄也が失踪。後日、遠く離れた東京で水死体となって発見される……。それから7年後。25歳になった大和は3億円事件について調べるうちに、父の形見の中から、血痕が付いた旧・五百円札とメモを発見。大和は未来と共にそのメモを頼りに長崎の軍艦島へ向かい、三億円事件のモノだと思われる現金を手にする。しかし、二人が軍艦島から戻ると、何かを知っている刑事・関口二郎(遠藤憲一)に殺人容疑をかけられてしまう。二人は、3億円事件の真相を探りながらの逃走を余儀なくされる。

トークショーでは、豪華キャスト陣との共演が話題になり、福士は「本当に刺激ばかりの毎日でした」とコメント。特に遠藤との共演シーンは印象的だったと語り、第1夜終盤に遠藤とぶつかり合うシーンを例に挙げ、「遠藤さんがずっとアドリブを入れてきて、それに対して僕も言い返さなくちゃいけない。“黙れ!”と言う台詞は台本にはありませんでした」と撮影の裏側を告白。芳根も遠藤との共演は印象深かったようで、遠藤演じる関口刑事に追い詰められ大ピンチに陥るシーンを振り返り、「本当に恐かった。絶叫で逃げ回っていました」と語り、「それまでずっと大和が隣に居たのですが、そのシーンは私だけだったんです。福士さんに“本当に帰っちゃうんですか? 見守っていてくれないんですか?”と言ってたら、サーッと帰っていきました(笑)」と明かし、集まった観客を笑わせていた。

そして、軍艦島が世界文化遺産に登録されてから初めて本格的なドラマ撮影が行われたことでも注目の本作。劇中では、普段は立ち入ることの出来ない場所での芝居や、ドローンを使ったと思われる空撮カットなど、迫力の映像が盛り込まれている。福士は軍艦島での撮影について、「ただの廃墟じゃない。美しさ、おどろおどろしさ、その場にいた人々の感情が伝わってくるような気がしました」とコメント。芳根も「本当に50年前まで人が住んでいたの? と思う風景で、“元々は病院や学校だった”と言われてもわからない。本当に海風だけで、現在のような姿になっているのが不思議でした」と振り返った。

最後に福士は、「社会派作品に挑戦したいと思っていました。そのとき自分はどういう芝居をして、何を見せられるのかを考えました。オンエアされるまで不安は残りますが、良い作品になっていると思います。最後は、ヒューマンドラマとしても感情を揺さぶられる、涙の展開が待っています」と作品をアピールした。

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