月9ヒロイン・藤原さくら好評のワケとは?ドラマPが舞台裏の“涙”を告白

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福山雅治主演で、フジテレビ系で放送中のドラマ『ラヴソング』(毎週月曜21:00)が、5月30日放送の第8話から第3章に突入。藤原さくらが演じるヒロイン・佐野さくらにさらなる悲劇が襲う展開になっていく中、藤原の演技に賞賛の声が上がっている。

物語は、元プロミュージシャンで、音楽から離れていた神代広平(福山)が、人とのコミュニーションに悩みを抱える吃音症の女性・佐野さくら(藤原)に出会うことからスタート。神代は、さくらの歌声に魅了され、それまで封じてきた音楽への思いを再び蘇らせる。一方のさくらも音楽によって希望を見いだし、神代に思いを寄せる。そんな中、吃音症でコミュニケーションが不得意なさくらは、悩みを抱え、人とぶつかりながらも、徐々に自分を表現できるように成長。時にはボロボロと涙を流し、時には屈託のない笑顔を見せ、そして、天賦の才の“歌声”を披露するなど、様々な姿を見せている。

オーディションによって月9ヒロインの座を射止めた藤原は、今回がドラマデビュー作品。シンガーソングライターとしてステージに立った経験はあるものの演技経験はなく、ドラマのキャスティング発表当時は、突然現れた新人の登場に対して、厳しい意見がネット上で沸き上がった。しかし、第1話の放送が終わると一変。「新人とは思えない」、「演技力すごくない?」、「かわいい」、「本当に魅力的だった」と好意的なコメントがSNSなどに多数寄せられ、ヒロインに相応しいキャスティングだったことを自らの力で証明することになった。

好評の声について番組プロデューサーに話を聞くと、第7話のラストシーンの撮影を振り返り、「お姉ちゃん代わりの夏希(水野美紀)さんを攻め立てるシーンがありましたが、台本には“泣く”とは書いてありませんでした。彼女が台本から受け取ったままの芝居をして、リハーサルで大号泣したんです。きっと自分が想像していたのよりも福山さんが大きな声を出したことや、水野さんの芝居が恐かったことなどが関係していると思うのですが、藤原さんは感受性が豊かなので、泣こうと思って泣いているのではなくて、その状況の“さくら”に入り込んでいて、本当に悲しいから泣いている。もはや演技ではないのかも」と撮影秘話を披露。

第1話の「500マイル」を歌うシーンも台本上では気持ち良く歌うはずだったが、彼女の中の感情が涙となって溢れ出したと明かし、「それは表現者ならでは」と語った。そして、撮影では、そういった藤原の感情表現をしっかりと伝えるために、「何度も同じシーンの本番をやると慣れてしまうので、1発目をとても大事にして、なるべく彼女の本当のお芝居を撮影したいと思っています。それがお客さんにも伝わっているのではないでしょうか」と藤原の魅力を話した。

すでに放送された第6話で、神代はさくらに曲を提供。しかし、この曲が20年前に、神代のかつてのミュージシャン仲間で言語聴覚士の宍戸夏希(水野美紀)の姉・春乃(新山詩織)のために作った曲だったことが明らかに。第7話ではそのことを巡って神代と夏希が対立し、さくらもそこに巻き込まれてしまう。そんな中、さくらは喉の不調を訴え、増村泰造(田中哲司)に診てもらうことに。そして、30日に放送される第8話で、神代はさくらの喉に悪性の肉腫が発見されたことを知らされる。転移はないが手術が必要で、病状によっては声帯を切除しなければならない。増村は、検査結果をさくらに伝える際、神代に立ち会うよう求めるが、神代はさくらとは話が出来る状態ではないとして辞退。一人で増村から検査結果を聞いたさくらは、声帯切除の可能性に驚き、スピーチを頼まれている中村真美(夏帆)の結婚式まで手術を待ってほしいと頼む。だが、増村は転移の可能性が高まるので早い方が良いと答えた。そしてさくらが診察室を出ると、そこには神代がいた。

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