男同士のプラトニックな関係「ブロマンス芸能人」ランキングを発表

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漫画家・久保ミツロウ、エッセイスト・能町みね子、音楽プロデューサー・ヒャダインの"こじらせ系"クリエーター3人が、毒舌&妄想&本音トークを繰り広げる一風変わった文化的おしゃべりバラエティ番組『久保みねヒャダ こじらせナイト』(フジテレビ系列、毎週土曜深夜)。5月21日の放送では、“ブロマンス”な男性2人組に関してのトークを繰り広げた。

過去の放送で、能町の「北海道新幹線の広告、サンドウィッチマンなのがなんかすごくいい……ほのぼの温泉入ってるってのがとてもいい」というツイートを受けて、BLではない、男性同士の親密でプラトニックな関係を差す“ブロマンス”( 兄弟:brotherとロマンス:romanceを合わせた言葉)についてのトークが展開。これが発端となり、番組では視聴者から、2人で温泉に入ったら和むブロマンスな男性有名人2人組を募集した。今回は、ブロマンス選手権として、寄せられた数多くの投稿を発表することに。

まず紹介されたのは、内村光良×出川哲朗のコンビ。これには久保も能町も納得の様子で、能町は、「出川さんだけが(内村のことを)チェンと呼ぶじゃないですか。そこがいいんですよね。テッちゃんとチェンだから」と、2人の間に流れる親密な空気感を説明した。久保も、「ここはBLとはちょっと違うものであってほしい。このビジュアル感は分かりますね、ブロマンス感というか」と、ブロマンスの定義にピッタリの組み合わせだと絶賛。

続いては、藤子不二雄A×藤子・F・不二雄という漫画界の巨匠2人。これには久保も「何言ってんですか!それもうブロマンスとか言わないレベルの絆じゃん」と爆笑。能町も、もともと藤子不二雄は2人1組で、途中からそれぞれ別れて、AとFになったと説明し、さらに、「別に仲間割れしたわけじゃない、それがいいんですよね。ただ単に自分の描いている漫画を主張するようにしただけで、仲はいいんですよね」と、2人の強い絆に言及した。「そんな括りして見たことがなかったから、今、目からうろこが落ちている」と、久保が指摘する通り、思いもしなかったブロマンスな2人組を見つけるのも、この選手権の醍醐味。

続いての投稿は、小倉智昭×天達武史という「とくダネ!」でお馴染みのコンビ。小倉の「あまたつ~」という呼びかけは、番組の名物だ。これにはヒャダインも「ブロマンスって友情ですよね?」と懐疑的。能町も「これは上司と部下ですよね?」と笑いながら疑問を投げかけた。さらに、能町が「この感じはテレビの前の皆さんに伝わるんですかね?さっきの内村さん×出川さんはOKだけど、この感じはなんか違うというのが伝わってたら」と、ブロマンスの“塩梅”が、きちんと視聴者に伝わっているのかを心配する一幕も。

また、視聴者から多くの票があった2人組をブロマンス・ザ・ベストテンと題し、ランキング形式で発表。2票が入った7位は、蛭子能収×太川陽介、三村マサカズ×大竹一樹、豊ノ島関×琴奨菊関、設楽統×日村勇紀、柳沢慎吾×京本政樹の全5組だった。ここで相撲好きの能町が、豊ノ島関×琴奨菊関に関してのエピソードを語り出す。「豊ノ島と琴奨菊は中学校くらいからライバルなんですよ。“一緒に両国で戦おうな”って話をしていて、ついこの間、自分たちが優勝を争うという立場で初めて戦って、琴奨菊は(それまで)調子良かったのに、豊ノ島だけに負けたんです。で、最後に琴奨菊が優勝したとき、花道を下がるところで、豊ノ島が待ってたんです」と感動秘話を紹介し、ヒャダインは、「めっちゃいい話じゃないですか!」と絶賛した。一方、久保は、「ブロマンスというより、スポ根BL?」と指摘。

続いて、3票が入った2位は、YOSHIKI×Toshi、アンタッチャブル山崎×カンニング竹山、小木博明×矢作兼、草彅剛×香取慎吾、みうらじゅん×いとうせいこうの全5組。ヒャダインは、「山崎さんと竹山さん、これまさにブロマンスですよね。ほぼ毎日飲んでるって話ですもんね」と。能町が、「みうらじゅん×いとうせいこうを挙げてくるあたり、たまりませんね」とコメントすると、久保は「でもいとうせいこうさんなんだ、私は山田五郎さんのイメージ」と主張。さらに、ヒャダインは「僕は(タモリ倶楽部の)空耳アワーの安斎(肇)さん」と語り、人によってみうらじゅんのブロマンス的なパートナーが変わると指摘した。

そして1位は、4票を集めた日村勇紀とケンドーコバヤシの2人。お揃いの服で旅行へ行くなど、プライベートでも仲が良いことで有名なこともあり、この結果には3人も「なるほどね」と納得。「合わなさそうなところがいいんですよね。テレビでの共演もあまりイメージないし」と能町が票を集めた理由を説明すると、ヒャダインも「関西芸人と関東芸人ですもんね」と補足。また、日村は7位でバナナマンの相方である、設楽統とのコンビでもランクイン。日村とみうらじゅんは組んだ相手を輝かせるという3人の見解が一致したところで、久保が、「男性同士の魅力っていうのは無限大かなって思うんですよ。単体としての魅力とは違う。いかに自分を輝かせてくれる相手を選べるかっていうのもその人の魅力だと思うんですよ」と、ブロマンスな組み合わせの面白さを語った。

番組では、この他に、能町による藤田ニコルの似顔絵や、「お嫁さんにしたい」という言葉の持つ意味などについてのトークで盛り上がった。

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