福士蒼汰、唐沢寿明の背中を見て「成長」初の親子役が実現

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俳優の唐沢寿明が、この夏、フジテレビ系で放送されるスペシャルドラマ『モンタージュ 三億円事件奇譚』に出演決定。主演の福士蒼汰と初の親子役を演じることがわかった。

本作は、1968年12月10日に発生した未解決事件「三億円事件」をテーマにした壮大なスケールの物語。2010年から2015年まで「ヤングマガジン」で連載された渡辺潤の人気コミックが原作で、連載中から、激しい映像化権の争奪戦が繰り広げられた末、フジテレビがその権利を獲得し、今回のドラマ化が実現した。

物語は、2009年の長崎を舞台にスタート。当時、高校3年生だった主人公・鳴海大和(福士)と幼なじみのヒロイン・未来(芳根京子)は、通学路の途中で、瀕死の老人・東海林明に出会い「お前(大和)の父親は、三億円事件の犯人だ」と告げられる。その夜、大和の父親・鉄也が失踪。3日後に鉄也は東京で水死体として発見される……。2016年、25歳になった大和は3億円事件について調べるうちに、父の形見の中から、血痕が付いた旧・五百円札とメモを見つけ、メモを頼りに長崎の軍艦島へ向かう。するとそこで三億円事件のモノだと思われる一万円札の束が詰まった袋を発見。二人はそれを持って軍艦島を出ようとするが、そこであらぬ殺人の容疑をかけられ、逃亡する羽目に陥ってしまう。二人は、時に警察から逃げ延び、時に三億円事件の真相を知る人物と大胆な駆け引きを行いながら、父親の謎の死や三億円事件の真相にたどり着くために、一歩ずつ前進し成長していく。

本作で唐沢が演じるのは、大和の父親・鉄也。福士と唐沢の共演は、物語の謎が隠された軍艦島でのクライマックスシーンで実現。そこで、ドラマの全ての謎が解き明かされることになる。唐沢は、福士との共演を振り返り、「彼には、一作品ごとに成長していってほしいと思っています。食べることより、寝ることを優先させてしまう男なので、やせていますし、ちゃんと食べているか、心配ですね(笑)」と本当の父親さながらにコメント。さらに、「若い人たちのパワーは、この作品には絶対必要です。年齢を重ねた俳優陣のお芝居はある程度完成されたものなので、安定性がありますが、逆に福士を始め、まだまだ未知数な若い世代の方々が持つ若さやパワーは、この作品を引っ張っていく原動力になっていると思います」と若手俳優陣を絶賛した。

一方の福士も、唐沢の愛情をしっかりと受け取ったようで、「初めての親子役ですが、唐沢さんは実の父親とも年齢が近くて、本当の父親のように慕っています。いつも、“ご飯、食べてるか?”などと気にかけて下さいます。面と向かって自分に対して、“お前は、ああしろ、こうしろ”とおっしゃる方ではないので、唐沢さんの言動や背中を見て、今回も沢山のことを勉強させていただきました。格好つけたりもされないので、本当にステキな方です」と共演を喜んだ。

そのほか、西田敏行、劇団ひとり、遠藤憲一、香川照之、夏木マリら豪華俳優陣の出演も決定。西田は「三億円事件」の鍵を握る大物政治家・沢田慎之介。劇団ひとりは、芳根演じるヒロイン・小田切未来の父親・武雄が経営する剣道場の門下生で予備校講師・鈴木泰成。遠藤憲一は、大和と未来を追い詰めていく刑事・関口二郎。香川照之は、大和に「お前の父親は三億円事件の犯人だ」と告げ息絶えた謎の老人・東海林明。夏木マリは、大和と未来が「三億円事件」の真相を追う中で出会った、沖縄でバーを経営する謎の女性・響子ギブソンを演じる。さらに、泰成の教え子で、大和と未来の逃亡を手助けする中野夏美に杉咲花、夏美と共に彼らに協力する博多の警察官・水原大輔にムロツヨシ、未来の父親・武雄にデビット伊東、母親・葉子に西尾まりといった、多種多彩な共演陣が発表された。

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