SMAP中居正広、ステージ上で死ぬのは「○○ですよね」“終活観”を告白

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SMAPの中居正広が、フジテレビ系で4月30日(土)21時より放送される『中居正広の終活って何なの!?~僕はこうして死にたい~』第2弾の収録後に取材に応じ、自身の“終活観”を語った。

番組では、様々なテーマを通じて「終活」つまり「死」を迎えるまでにどのような準備を整えておくべきかについて、ゲスト共に学んでいく。前回の放送日は、奇しくも中居の実父の通夜が行われた日と重なり、友人から「すごいタイミングだね」と言われ、「この番組に携わる前後で、“人の死”ということを考えられる年齢になった」と感じたことを告白。自身で感じる変化を聞かれると、「震災もそうですし、国同士で争っているところもそうですし、様々な事故や事件のニュースを見て、そこから何か学びがないと報われない。そうやって他人が意識を持つことが、ちょっとした供養になるんじゃないかなと思うようになりました」と語った。

そして、「“死”を悲しんでいる人にどのように共感するか?」との問いには、「悲しみの分量はその人にしかわからない。喜怒哀楽もそうですが、どんな感情であっても皆で共有するというのは違うと思うんです。気持ちを理解することはできても、感情までジョイントはできないですよね。できることは、一緒にいてあげられることくらいだと思います」と考えを明かした。また番組では、病院ではなく自宅で最期を迎えることは可能なのかを知るために、在宅緩和ケア専門医の活動に密着。中居は「どんな人に看取られたい?」と質問を受け、「僕くらいの年齢になると、このままだと“孤独死するよ?”って笑い話をするけど、今の段階だと孤独死に恐怖感はなくて受け入れられる」と言い、「充分幸せな人生を送れている。泣いて始まる人生ですから、最後は笑っていられたら」と“理想の最期”について言及した。

そんななか以前、「ステージ上で死ねたら」と語っていたことについて聞かれると、「東京ドームのコンサート中に死んだら、そこで野球はやりたくないですよね。“ここで中居が死んだんだぜ”って(笑) すごい迷惑がかかる。そう考えるとまわりの人のことも考えなくちゃいけない。自分に良くしてくれた人たちに“ありがとう”という気持ちがあるなら、その人たちに迷惑のかからないように準備をするのが、逝く人の責任なのかなと思う」とコメント。自身の“終活”について聞かれると、「独身ですし、どこかに行きたい、美味しいご飯を食べたいとか、身近なことも含めて、いろんなジャンルの欲があるので、まだ死に直結することに敏感ではない」と語り、「僕と同じような年齢で亡くなることもあるので、そう考えると人ごとじゃないですよね。まだまだ元気だけど、リアリティを持って準備しなくちゃいけないなと思う反面、人間ドックにも10年以上行っていないし、考えるきっかけにはなるけど、実際に行くかというと別ですしね(笑)」と素直な思いを明かした。

最期に、この番組について「スタジオにも若いタレントさんがいましたし、視聴者の方々も、家族、夫婦、1人……。それぞれ違った環境でご覧いただくことになるので、それによっても受け止め方は違うと思います。これを見て“しっかり準備をして欲しい”という強いメッセージ性は僕にはありません。若い子たちの両親や、おじいちゃんおばあちゃんたちがそういう年齢になったときに話すきっかけになればと思います」と語った。

そのほか番組では、余命を宣告された漁師の父が残した“命のノート”のエピソードや、親が元気な内に親の家の生前整理を行う「親家片」(おやかた)について考えていく。

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