「とりあえず役者」は失敗する!?月9で放送したい妄想ドラマはミランダ・カー×吉川晃司

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漫画家・久保ミツロウ、エッセイスト・能町みね子、音楽プロデューサー・ヒャダインの"こじらせ系"クリエーター3人が、毒舌&妄想&本音トークを繰り広げるバラエティ番組『久保みねヒャダ こじらせナイト』(フジテレビ系列、毎週土曜深夜)。4月16日の放送では、3人が架空のドラマを考えるコーナー「こじらせトレンディドラマ」で妄想を爆発させ、1本のとんでもないトレンディドラマを作り上げた。

ドラマの配役は「くじ」で決めていくというこの企画。「とりあえず役者を押さえておいてドラマをでっち上げようってのは、まず失敗する!」と明言した久保は、さらに、「もっと力強く創作側がこういう話を作りたいっていうものを明確にプランニングしないとドラマは良くない」と、まるで誰かに訴えかけるように、熱弁を振るった。これには2人も苦笑いしながら、「それ、誰に言ってるんだろ?」「全国の制作会社の方だそうですよ」と付け足した。というわけで、まずはドラマの骨組みとなる設定を決めることに。

能町の「今流行っていることって芸能ゴシップじゃないですか」というひと言から、「パパラッチと芸能人の恋」をメインテーマに、物語を作っていくことが決定。恋を取るのか仕事(パパラッチ)を取るのか、悩める感じが出て共感できるという能町の意見から、パパラッチ役は女性に。さっそく配役のための「くじ」を久保がボックスから引くと、出てきたのは、なんと世界的ファッションモデルのミランダ・カー。これには全員手を叩いて大喜び。続いて、相手の芸能人役に吉川晃司、吉川の“女たち”にそれぞれ、波瑠(今の嫁)、浅野温子(前妻)、菜々緒(愛人)が決まっていった。

ヒャダインから、吉川の職業について、「元お笑いコンビで片っぽだけすごい売れちゃったパターン」と具体的な設定が足されると、久保が「それじゃあ(元)相方を選びます」と、「くじ」を引くことに。かくしてボックスから出てきたのは、演歌界の大物・北島三郎と書かれたカードだった。大爆笑しながら、吉川と北島の芸名を考える3人。最終的に、吉川に「おしゃ万兵衛」、北島に「おしゃ千兵衛」と名付けるのだった。

ここで、「(芸能界は)現実が面白いんです。だから、架空の話になると嘘くさくなっちゃうんですよ」と、クリエーターならではの視点から、芸能界モノの難しさを語る久保。そして、「完全に振り切ったものを入れるのが大事」「ロボットのネタは使ったっけ?」という意見を出したあたりから、次第に妄想は暴走していく。まずはミランダの父に阿部寛、母に堀北真希が決定し、阿部が元パパラッチで、堀北が科学者、そしてミランダ・カーが実はロボットだったという設定が付け加えられた。

「ゴシップマシーン」の異名を持つミランダの物語はさらに発展。波瑠は堀北が作ったプロ彼女ロボット。菜々緒はアイドルロボット。その菜々緒を作ったのは角野卓造。さらに、「今の芸能界は実はほとんどがロボットなんですよ」と久保が衝撃の設定を口にする。それを受けて能町は、「それを最初に考え出したのが万兵衛(吉川晃司)なんだ。こんなゴシップでいっぱいの芸能界は嫌だ。いっそのこと、全部ロボットにしちまえって思ったんだ」と、芸能人のロボット化は吉川の計画だったという流れに。

最後は、吉川が最初に開発したロボットである浅野が暴走。同じ芸能人ロボットを破壊して回る浅野を、ミランダと結託した吉川が止めるというストーリーに落ち着いた。そして、ヒャダインが「ミランダ・カーはロボットだけどなぜか心があったという設定で、(吉川は)心がないロボットなんて必要ないと改心する」とラストをきれいにまとめ、物語の幕を閉じた。

図らずも、「ロボットと心」というテーマになってしまったこの妄想ドラマ。しかし、久保が最後に提示したタイトルは「芸能界ロボット大戦」というダサいものだった。これには2人とも大爆笑しながら承諾。ヒャダインが「上層部にプレゼンします」と意気込むと、能町は「ぜひ、月9で!」と要望を付け加えた。

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