声優・千本木彩花の初ヒロインに先輩・内田真礼「引き込む力がある」と絶賛『甲鉄城のカバネリ』インタビュー

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フジテレビのアニメ枠“ノイタミナ”ほかで4月7日よりスタートする『甲鉄城のカバネリ』(初回24:25~、毎週木曜24:55~)に出演する、声優の千本木彩花さんと内田真礼さんにインタビュー。作品にかける意気込みや演じるキャラクターの魅力などをたっぷり語っていただいた。

本作は、アニメ『進撃の巨人』の荒木哲郎監督とWIT STUDIOが手がけることでも話題を呼んでいるオリジナルアニメーションで、世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとする時代の極東の島国“日ノ本”が舞台。突如として現れた不死の怪物“カバネ”が人々を襲い、噛まれた者もカバネになっていくことから全世界中で爆発的に増殖していった……。日ノ本では、カバネに対抗すべく各地に「駅」と呼ばれる砦を築き、そこを行き来できる唯一の手段、装甲蒸気機関車(通称:駿城)を使い、互いの駅がそれぞれの生産物を融通し合うことでなんとか生活を保っている。

顕金駅にいる蒸気鍛冶の少年・生駒(畠中祐)は、カバネを倒すために独自の武器“ツラヌキ筒”を開発しながら、いつか来るであろう反撃の時を待っていた。そんなある日、前線をくぐり抜けてきた駿城の一つ甲鉄城が生駒のいる顕金駅にやってくる。そこで、生駒は義務であるカバネ検疫を免除される不思議な少女・無名(千本木彩花)を目撃。また、顕金駅を治める四万川家の跡取り娘・菖蒲(内田真礼)も二人に出会い様々な出来事に巻き込まれていく。


<インタビュー>
――千本木さんは今回が初ヒロインとのことですが、無名役に選ばれた瞬間のことを教えてください。

千本木:オーディションが生駒と無名で掛け合いをするシーンだったのですが、そこで監督が参加者全員に「今日は集まってくれてありがとうございます。ここまで残った皆さんならば、誰が選ばれても良い作品になると思っています」と仰ったんです。それを聞いて、心の中で「じゃあ私を選んで!」と思いながら、しっかりと自分の持てる力を出しきることを考えました。オーディションが終わって、「なんとか受かってないかな……」と思いながら返事を待っていたんです。後日「千本木さんに決まりました」という連絡をいただいた時は「やったー!」って叫んで喜びました(笑) でも、自分にとって初めて主要キャラクターを演じますし、ノイタミナ枠で放送される作品ということもあり、アフレコが始まるまでは不安とプレッシャーと期待感が渦巻いていました。

――今回、オリジナル作品ということもあり、まだまだキャラクター設定は謎に包まれたままです。それぞれが演じる無名と菖蒲について教えていただけないでしょうか?

千本木:無名は甲鉄城にいる普通の人たちとは違う特別な雰囲気を持っていて、とにかく強い謎の女の子です。人々が緊張感を持って危険を感じている瞬間も、彼女自身はすごく強いので自分でなんとかできると、常に一歩引いて楽観的に見ている。演じる上では、まわりの危機感たっぷりの空気につられないようにすることと、通常時と戦闘時のスイッチを意識しています。

――戦う時に何か変化があるのですか?

千本木:彼女は、生き残るためには強くなければいけない、強い人だけが生き残るという考え方なんです。1話だと、カバネに襲われた駿城が迫ってきて、牢屋の前で気付くシーンが戦闘モードになるスイッチになっているなど、毎回スイッチが切り替わるポイントがあるので、その瞬間の切り替えはとても意識しています。また、首に巻いてあるリボンを外すという動作もポイントなので注目していただきたいですね。

――内田さんが演じる菖蒲はどのような女性なのでしょうか?

内田:菖蒲は、父親が位の高い人物で、皆から「姫」と呼ばれて慕われています。箱入り娘で、父のそばについて色々なことをしているんですが、物語序盤ではまだ自立はしていない女の子です。でも、彼女自身としては“お姫様でありたい”と思っているわけではないんです。やりたいことがあるけど、経験もないので、どうしたらいいのかわからなくて動くに動けない。そんな女の子です。

――菖蒲を演じる上で心がけているポイントはありますか?

内田:彼女は“成長”がキーワードで、短い期間で環境や心境が大きく変化していきます。今はどういう状況に置かれていて、前回のアフレコの時とは何が違うのかを理解した上で演じています。この後戻りできない世界観の中で、彼女は成長せざるを得ない状況にあるので、最初のイメージから、少しずつ地に足をつけた女性になっていくように意識しています。

――監督からは役を作る上で何か言われましたか?

内田:現場でも「姫」「菖蒲様」とスタッフ陣が呼んでくださるのですが、最初は「どうしよう……」と思っていたんです。それでいざ声を出してみると、「内田がやっている菖蒲は、周囲の人が思う姫を演じているでしょう?」と言われて、「彼女は姫だと思って生活していない」とアドバイスを受けたんです。それを聞いて「確かに“姫”を演じていた」と気がついて、ちゃんとこの作品の中で菖蒲は生きて成長していかなくてはいけないことがわかりました。

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