『R-1』ハリウッドザコシショウが「100%ウケるモノマネ」で圧勝!喜びのコメント全文

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ピン芸人日本一を決める大会『Cygames R-1ぐらんぷり2016』の決勝が6日、フジテレビで行われ、優勝したハリウッドザコシショウが記者会見に出席。愛する妻に向けて「子ども産んで良いよ!」と喜びのメッセージをおくった。

決勝は、Aブロック<エハラマサヒロ、小島よしお、シャンプーハットこいで、サンシャイン池崎>、Bブロック<ハリウッドザコシショウ、おいでやす小田、横澤夏子、ルシファー吉岡>、Cブロック<厚切りジェイソン、ゆりやんレトリィバァ、にかく明るい安村、マツモトクラブ>の12名によって行われ、ファイナルステージには小島よしおとハリウッドザコシショウ、ゆりやんレトリィバァが進出。独特なモノマネ芸で会場の審査員と観客、そしてテレビの前の視聴者を自身の世界に引きずり込み、ハリウッドザコシショウが、見事栄冠を手にした。


<優勝会見>

――優勝した感想をお願いします。

本当にメチャクチャ嬉しいです。3回戦が肝だと思っていました。優勝できるとはこれっぽっちも思っていなかったので、メチャクチャ超スーバーグレートばかくそ嬉しいです。同期もすべて売れちゃってるので。ケンドーコバヤシ、中川家、陣内智則とかに早く自慢したいです。

――この優勝を経て、一番出たい番組は?

ネタ番組に出たいので「ツギクルもん」(フジテレビ)に出たいですね。ずっとオーディションが受からないので出たいですよ。このモノマネネタで「エンタの神様」(日本テレビ)とかにも出たいです。

――モノマネが似ているかは物議が起こっていましたが、勝利の決め手となったのは?

一人コントとか苦手で、マツモトクラブとかのネタを見て羨ましいと思っていました。自分の得意なモノを伸ばそうと思って、ケンドーコバヤシとかよしもと時代にモノマネ対決ライブをやっていたんです。10発ずつ持ち寄ったネタを交互にやっていくというモノだったんですが、そこで培ったモノマネイズムがありました。3年くらい前から本格的にやりはじめたら、去年くらいからウケるようになったんです。昔はコンテストとかでやってもウケなくて、これまでは30秒くらいで萎んじゃう出落ちな感じだったんですよね。今回は自分の作戦勝ちなのかなという風にも思います。

――同期にスターがいる中で20年以上耐えてきた。諦めそうになったことはありますか?

ありました。G☆MENS(ジーメンス)っていうコンビでやっていて、相方に解散したいと言われて一人になってしまったんです。コンビでやっていたのが一人になったら足が震えて台詞も出てこないようになっちゃった。これじゃ即戦力じゃないから僕はダメなのかなって思った頃もありました。漫画家になろうと思って持ち込んだ時期もありました。お笑い芸人ということは伏せて編集社にマンガを持って行って、担当の方に「長いこと見ているけど4コママンガでこれだけつまらないモノはない」と言われたこともあります。G☆MENSのネタを4コマにしたのですが、だめ出しされて、これはお笑いで行くしかないなと思い、インディーズライブとかに出て訓練してきました。

――11回連続で挑戦してきて、今回、どこか違ったポイントはあるんですか?

3年くらい前にモノマネをやりはじめた頃は3分の間に3つくらいしかネタを入れてなかったんです。コンテストを甘く見ていたのかもしれないですね。それだと全く受からなくて、他の大会とかを見たらたくさんボケを入れてこんでいるんです。時間の中でどれくらい笑いを取れるかっていうのがコンテスト。僕はモノマネが得意なのでいっぱい入れた構成にしたんです。時事ネタとかも入れた方が良いと思って、野々村さんやヤバイサラリーマンとかも入れました。いっぱいコアなモノを入れるとお客さんが離れていくので、わかりやすいモノをチョイスしました。

――優勝賞金は何に使いますか?

せっかくなので黒パンツを2兆枚買いましょうかね。去年は白ブリーフで出たんです。それで3回戦で落とされたので、ちょっと汚いのかなって思っていました。今回はメディア対応で黒パンツにしたんです。ガチで買いだめしたいと思います。

――白ブリーフから今の帽子と黒パンツスタイルになったきっかけは?

裸を面白がってやっているわけじゃないんですよ。モノマネをやるのに一番動きやすいのがパンツ一丁だったんです。それでブリーフでやっていたんですが、それも受け入れらないということで、ドンキで買ったプロレスパンツでやったら3回戦を通過しました。意外に近いところに答えがあったんだって。服を着ても良いんですが、身体を動かしてガサガサすると笑いが減ると思っていたので、だったらパンツ一丁が良いなと思っています。
――今回のネタを選んだ理由は?

これは誇張できるかできないかで入れました。本当にわけがわからないネタもあるんですが、コンテストでは排除して、100%ウケるネタを入れました。たぶん1兆個くらいあると思います(笑) その中からチョイスしたのが1本目の8本、2本目の6本です。

――G☆MENSの解散、漫画家を目指したのはいつ頃?

2002年くらいですね。そのくらいで解散して、2003年くらいで鳴かず飛ばずで何ももやることがなかった。自分のネタをマンガにして、何本か描いて持って行ったけど、総スカンを受けました。

――ご褒美の冠番組では何をしたいですか?

僕、YouTubeに自分のやりたいことを企画してあげているんですが、それをテレビでやれるかと言うと違いますよね。今上げているのは自己満足になっている部分があるので、自己満足とテレビで見せられるもののギリギリに寄せたい。視聴者さんが食いつくところと僕が出したいところをついて、お客さんにウケることを第一に考えたいです。

――小島よしおさんはピン芸人と言いながら3人で出てきたが?

マネージャーと決勝が決まってから話していて、「ブロックで小島さんとは当たるな」って言われていました。そこで戦うと本当にウケないと負ける気がしました。ファイナルステージは同じパターンだから勝てたのかなと思うけど、本当に腕のある芸人なので、紙一重だったと思います。

――YouTubeやツイッターでドラクエの敵モノマネとかやっていますが、次はどのようなネタを?

それらをなぜやったかと言うとR-1で勝つために世間の目をこっちに向けたいと思って始めたんですね。有吉や宮迫さんとかが面白がってリツイートしてくれて、何千リツイートとかされたのもあって、予選を見に来る人も俺のことを知らない人があまりいなくなったのかなって。それはR-1に勝ちたいがためにやっていました。R-1を取れることができたので、僕のやりたいモノマネとかを今後はアップしていきたいと思います。

――反響は感じていましたか?

記者会見から決勝まで1週間あったんですが、ネット上のエゴサーチをしまくったんです。自分がどう思われているか知りたかった。僕、自分がすごく好きなんです。ずっと「ザコシ、ハリウッドザコシショウ、コシショウ」とか、いろんなワードでエゴサーチして、いろんな意見を拾ったんです。そしたら、「ザコシが決勝に行くなら見よう」みたいなコメントがたくさんあったので、エゴサーチして良かったと思います。

――結婚されていますが、どのように生活を?

アルバイトを主にして、奥さんが働いているんです。これを機にアルバイトを辞めるのが長年の夢でした。42歳にもなってわけわかんないおじさんに怒られるのが本当に嫌です(笑)

――どのようなアルバイトをされているのですか?

水道の検針のアルバイトをしていて、水道メーターを見るために「失礼します」って敷地内に入っていくのですが、「何してんだ!?」って言われるんですよ。「水道の検針です」と言うんですが、面と向かって怒られるのでストレスでした。それ以前に電話のテレオペもしていたんですが、テレオペは相手が見えないからすごく言って来るんです。そういう意味で検針は自分に合ってたんですけど、怒られたくないので辞めたいです。今、妻が妊娠していて6月に双子が生まれる予定なんです。今年はついているというか嬉しいことがいっぱいですね。

――どうやって報告したいですか?

「優勝したよー! バイト辞めれるよー! 嬉しいよ-! お金もあるから子ども産んで良いよ-!!」

――奥さん孝行でしてあげたいことは?

いつも支えてもらっていて稼ぎが少ないモノですから、美味しいモノを食べさせてあげたかった。とりあえず良いモノを食べさせてあげたい。旅行とかにも連れて行ってあげたい。ケチケチ旅行もしていたので、本当に豪華なところに連れて行ってあげたい。ワイハーですかね。グァムとか。

――ニューカレドニアの旅行が副賞でありますよ。

それを上げたら喜びますよね。それで豪勢なごはんをあげたら喜ぶと思う。

――芸能界でさらなる爪痕を残すために挑戦したいことは?

ご本人様の前でこのモノマネをやってみたい。怒られるのか蹴られるのか、受け入れられるのか。

――誰のところに行きたいですか?

木村拓哉さん、森進一さん、野々村議員は嫌だな……。あと、サラリーマンはそこら辺にいるかならな。ザキヤマもキンタロー。もやったことあるんですよ。あ、長渕剛さんに見せたいですね。蹴られるかもしれないけど(笑)

――R-1の頂点についに立ちました。ザコシショウにとってR-1とは?

昔は深夜番組に出ていて、出落ちだったり、ワンポイントの30秒くらいでしか笑いが取れない芸風だったのですが、それじゃダメだって気付かせてくれたのがR-1でした。こういう芸風だから上に行けないと思っていたんですが、今回突破できたので、芸人として成長できるんだって。しかも、一位を取れるだなんて思ってもいなかったので、やればできるなって教えてくれました。

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