<R-1>エハラマサヒロ「決勝は満足いくモノが見せられる」“テレビ”を味方に付け悲願の優勝へ

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関西テレビ・フジテレビ系列で3月6日(日)19時から生放送する、ピン芸人日本一を決める大会『Cygames R-1ぐらんぷり2016』の決勝進出を決めたエハラマサヒロが、決勝への意気込みを語った。

決勝に進出したのは、Aブロック<エハラマサヒロ、小島よしお、シャンプーハットこいで>、Bブロック<ハリウッドザコシショウ、おいでやす小田、横澤夏子>、Cブロック<厚切りジェイソン、ゆりやんレトリィバァ、にかく明るい安村>の9名。さらに、決勝当日に行われる“復活ステージ”を勝ち抜いた3名がそれぞれのブロックに加わり、計12名によって優勝が争われる。

決勝はA、B、Cの3グループに別れて1本目のネタを披露。それぞれのグループ1位がファイナルステージへ進出し、2本目のネタによって優勝者が決定する。判定は3人の審査員と視聴者投票によって行われ、審査員は1人3票を好きなように投票し、視聴者投票は1位に3票、2位に2票、3位に1票が入り、得票数の多い者が勝者となる。

<インタビュー>
――おめでとうございます! 決勝進出を知った時の感想を教えてください。

本当に33年間で一番嬉しかったかもしれないです。いろんなことが相まってなんですが、準決勝で出したネタは、去年の決勝の2本目で出したかったネタなんです。準決勝の前日に変えたんですよ。それまで見てくれていた作家さんも「え? これまで作ってきたのに?」って言ってたんです。でも、コレ今年しかできないし、コレで押して行きたいねんってって伝えて、それで決勝に行けて「よっしゃ!」ってなったんです。そのやりたかったネタを1年揉んだんです。今まで作ったネタの中でお客さんの前に出して揉んできたネタ。大阪弁にしたり東京弁にしたり、いろんなことをやりまくって作ったネタなので思い入れが強くて。正直準決勝終わった時にヤバイと思ったんです。今までルミネでやってきたことが芯に当たってない、ボールかすったってくらいに思ってヤバイと思った。それは色々な理由があって、“うざいキャラ”をやる時は顔で演じるからデカイ会場で後ろのお客さんに伝わらないんです。その弱さもあるし、自分でもわかっていたんですが、それを動くネタにしたら違うネタになるから、審査員の方たちここだけはわかってって思っていたんです。そんな中、まわりの芸人さんはぼこぼこウケていて、僕は思うように笑いを取れなかった。

発表の日も夜まで連絡来なくて、夜7時くらいになってうなだれていた。嫁にも「たぶんあかんかったわー」って言って。ショックが大きすぎて、その日のクラブイベントみたいなのだったんですが、フルテンションでやるんですけど、きっと空元気みたいになっていたと思うんですよ。1回目と2回目の間、22時くらいにカメラがきて「R-1ぐらんぷりです」って言うんですよ。そこで「まじか!」って15回くらい言ったと思います。そこで声出しすぎて喉がかれて、2回目のネタは全然ウケなかったです(笑)

――決勝は、審査員が見るのに加えて、お茶の間投票もあるしカメラもあるからアピールできそうですね!

そうなんですよ。決勝は満足いくものにできるんじゃないかとワクワクしています。準決勝を見て面白くないと思った人が、決勝をテレビで見て「あれ? 面白いじゃん」と思ってくれたら最高ですよね。顔のアップと顔の鬱陶しさを教えてくれたのは「あらびき団」ですからね。その初期メンバーでキング・オブ・あらびきのザコシショウが今回一緒ですから。小学校3年生の頃からザコシショウのものマネしてましたから、この大会は自分の中で感慨深いものがあります。

――今回、トップバッターを務めることについては?

キツいんです。本当にキツい。でも、ジンクス的なことを言うと去年のゆりやん、その前のRGさん。みんな1番なんですよ。だからぶっちゃけぶっ飛んだキャラクターの人のあとの空気感でやるより、フラットな状態でやれる方が、もしかしたら良いんじゃないかとポジティブに考えています。

――好きなところを選べるとしたら、どこを選びましたか?

後半ですね(笑)自分のネタ的に。勢いネタじゃないので。去年のネタだったら1番でも良かったかもしれないです。ちゃんと見るコントは中盤以降が良いなって。変に知恵付けすぎて、中盤の方がテレビ見ている人が多い。たくさんの人に見てもらいたいという意味でも、中盤が良かったですね。

――一番になったことでアレンジすることも考える?

そうですね。微調整は考えようと思っています。ちょっと間を取るとかそれくらいですけど。でもね、順番に左右されるようでは真のチャンピオンじゃないです。本当のチャンピオンは最初であろうが、最後であろうが絶対に優勝できる。それができひんということは敗者です。めっちゃカッコイイこといってますよ(笑)

――会見では宮迫さんにミュージカル俳優といじられていましたが、改めてR-1にかける思いは?

ミュージカルをやる前とあとで、歌い方と歌に対する向かい方が変わってるんです。今までの歌ネタとは違います。気持ちの乗せ方、感情の入れ方、コレがそこら辺の歌ネタ芸人とは違う。本当に意味を受け取って気迫の入れ方を知った宮本亜門仕込みの歌を皆さんに見せたい。ちゃんと違いを見せられる。

言いメロディを伝えたい。それは僕が一番強いと思います。みんな笑わせようとして、笑わせるようなアクセントを入れようとするでしょ? 違うの。本気のアクセントが必要だったら入れたい。そこでアクセントを入れて笑いを取りに行くと旋律の邪魔になってるんですよ。歌ネタというのは歌なんです。人を魅了してこそです。だからこそ歌にちゃんと経緯を払っているかってことなんです。笑いの道具として歌を使ってるだけちゃうんかと。こっちは違います。歌を歌って幸せになった上でフフって笑えればいいじゃないって。微笑をほしがっているわけです。笑いを取るために歌を邪険に扱うなんて。それを歌がそのことを聞いたらどう思うかってことですよ。微笑んでくれませんよ。歌に愛されようと思います(笑)

――亜門さんに伝えたいこと

「亜門先生の歌い方のレクチャーで僕の歌ネタが10倍パワーアップしました。ありがとうございます!」って伝えたいですね。きっと亜門先生は「何よそれ、全然関係ないじゃん。もう頑張って! 馬鹿にしちゃってるでしょ。いいよいいよ優勝しちゃって!」と言ってくれると思います。亜門さんのマネ、めっちゃ似てるんです(笑)

――決勝への意気込みをお願いします。

7年越しですから、勿論R-1優勝が目的ですけど、優勝したそのあとに、チャンピオンとしての僕の姿を見て“R-1優勝って夢があるな”って思ってもらえるようになりたいです。そうなれるまで諦めない所存でございます!!

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