最後の昼ドラ『嵐の涙』に志垣太郎、野際陽子ら歴代キャストがゲスト出演決定

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51年半にわたり放送されてきた東海テレビ制作“昼ドラ”の最終作で、2月1日(月)よりスタートする『嵐の涙~私たちに明日はある~』(フジテレビ系、毎週月~金曜13:25~)に、志垣太郎、野際陽子ら、昼ドラの歴代キャストがゲスト出演することがわかった。

物語は、主人公の石原里子(佐藤江梨子)が、夫・雄介(宅間孝行)と娘・春子(舞優)を亡くし、生きる希望を失いかけたときに、育児放棄されながらも必死に生きようと大きな泣き声をあげる赤ん坊を見て、一緒に暮らしはじめることからスタート。しかし、夫と娘は記憶を失いながらも生きており、茶道の枝川流・第17代家元の枝川太造(竜雷太)は二人と出会い、目の不自由な愛娘・まき(遠藤久美子)の亡くなった夫・剛太郎と娘・すみれの代わりとして迎え入れる……。親子の絆、夫婦の愛、強烈なエゴ、愛するが故の罪、生きる爽快感、そして無償の温もりなど、51年半にわたり愛され続けてきた昼ドラのすべてが凝縮されたストーリーが展開される。

『嵐の涙』の初回に登場する志垣は、明治中期の大阪・船場の呉服問屋を舞台に、先代主人の妾の子・秀松こと秀太郎の奮闘を描いた花登筐脚本の『あかんたれ』(1976年10月~1977年7月放送)、『続・あかんたれ』('78年2~9月放送)で主演を務めた。当時を振り返り、「昼ドラの視聴者は女性が多いですが、『あかんたれ』は男性が見てくださっていて。社長さんが“すごくいいから見ろ”と、会社の昼時間を1時間ずらしたり、タクシーの運転手さんが大衆食堂のテレビで見てくれたりして。タクシーに乗ったら、運転手さんに“志垣さん、あかんたれ来週どうなります?”と、よく聞かれましたよ(笑)」と語り、「今でも“あかんたれの太郎ちゃん”と言っていただけるのは役者冥利に尽きます。『あかんたれ』は私の一番の代表作です」と昼ドラへの思いを語った。

そして、2010年スタートの『花嫁のれん』シリーズに出演した野際は、おなじみ“大女将”役で8日(月)6話、9(火)7話に出演。「この格好(大女将・志乃の衣装)をすると、懐かしい気もしますし、気持ちもピンとしますね」と久しぶりのコラボレーションを楽しみ、「ドラマがどんどん減っていくというのは寂しいですね。今、テレビ自体が曲がり角にきていますので、そういうこともふまえながら、ドラマの復活を考えていかなければ。ドラマはソフトとして残りますから、その場限りでない、いいものを作っていかなければと思いますね」と終幕への思いを語った。

今後も、『花嫁のれん』シリーズで主演を務めた羽田美智子、『イエスとノンの物語』(1982年4月~ 7月)主演の五十嵐めぐみが出演し、最後の“昼ドラ”を盛り上げていく。

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