あの国民的ヒロインの言動は「図々しい」「女性としての甘え」なのか

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漫画家・久保ミツロウ、エッセイスト・能町みね子、音楽プロデューサー・ヒャダインの“こじらせ系”クリエーター3人が、毒舌&妄想&本音トークを繰り広げる一風変わった文化的おしゃべりバラエティ番組『久保みねヒャダ こじらせナイト』(フジテレビ系列、毎週土曜深夜)。1月30日の放送では、国民的漫画で、アニメも大人気だった「タッチ」のヒロインである、南ちゃんこと浅倉南が発した“ある言動”に注目した。

近況を語るコーナーで、久保が「なんか今思うと、南、図々しくね?って」と、浅倉南の「甲子園に連れて行って」という誰もが知る名セリフに対する違和感に言及。「タッチ」はあだち充原作の高校野球を題材にした80年代の大ヒット作で、双子の兄弟・上杉達也と和也と幼馴染のヒロイン・浅倉南の三角関係を軸にした青春物語だ。

「気軽に(連れて行って)言ってるけど、交通費とかどうする気?」と、南に憤る久保は、さらに「あの頃は何の疑問もなかったけど、今思うとチケット取るのって大変じゃん。交通費とか宿泊代とか色々あるじゃん。何も考えてない」と続ける。また、能町も「私招待されて当然でしょと思ってるわけですよね」と指摘。そしてヒャダインも「“私を武道館に連れて行ってね”と言ってバンド(メンバー)と付き合っている女と(一緒)」と、南とバンギャル(バンドの追っかけファン)を重ね合わせた。

「チケット代払ってくれるんですか?」という久保に、「完全にメスとしての甘えが出ているわけですよね」とヒャダイン。そこに能町も「やらしいですね」と付け加えた。さらに、久保ら3人は「まだ甲子園っていうのはチケットが取れるじゃん、自由席とか。でもこれがもっと取れない試合だったらどうするの?これがメジャーリーグ編になったとしましょう」「ヤンキー・スタジアムに連れて行って」「飛行機代は?」「おや?まさかこっちが用意するとお思いで?南」と盛り上がりをみせる。

その一方で、わがままを言わずに、全てを自分で手配する南も嫌だという3人。ヒャダインが「一休.com(ホテルなどの予約サイト)で取ったから、とか」と南がネット予約をする妄想を炸裂させると、久保や能町も妄想をこじらせる。「ギリギリでタッちゃん(達也)が行けないってなったら、じゃあキャンセル代払ってくれる?とか」という久保の妄想に対し、能町も「南、その世界だったら高速バスで行くでしょうね」と4列シートの深夜バスで球場へと向かう南を思い浮かべた。

最後に久保は、「こんなふうに当てはめる自分が嫌だな」と自虐的に笑い、「ごめんなさい、あだち先生」と同じ漫画家で大御所の原作者に詫びを入れていた。

この回では他にも、14歳女子が雑誌に投稿した相談に勝手に答える「勝手に人生相談」や、いつの間にか流行っていた、小さなミスをした時の「すいません、今嘘つきました」という言い回しについての話題で盛り上がった。

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