中川大志「泣いちゃうよ…」まる子の言葉に感動『映画ちびまる子ちゃん』収録秘話

2015年12月18日 12:00

放送25周年を迎えた国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』の23年ぶりとなる劇場作品『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』が12月23日より公開される。本作は、原作者・さくらももこ自らが脚本を担当し、まる子たちが、世界5カ国から清水にホームステイにやってきた子どもたちと交流する姿や、出会いと別れを描いた感動作となっている。

今回、まる子の家にホームステイすることになるイタリア人の少年・アンドレア役を演じた注目の若手俳優・中川大志にインタビュー。数々のドラマや映画に出演し、今年の10月期には連続ドラマ「監獄学園-プリズンスクール-」、「南くんの恋人~my little lover」の2作で主演を務め、2016年公開の映画「四月は君の嘘」の出演が控えるなど、アニメ・漫画原作の作品に立て続けに出演している。

そんな中川に、小さい頃から見ていたという『ちびまる子ちゃん』の世界に仲間入りを果たした感想や、演じるアンドレア役への思いなどを語っていただいた。


<インタビュー>

――本作への出演が決まったことを知った時の感想を教えてください。

日本人で知らない人はいないような国民的アニメじゃないですか? そんな作品に出られるなんて考えたこともなかったですし、最初に聞いた時は「え? あの『ちびまる子ちゃん』ですか?」と聞き返したくらい驚きました。声優も初めての挑戦だったので不安とプレッシャーはありましたが、とても嬉しかったです。

――しかも、まる子の相手役・アンドレアという大役です。

声優初挑戦がイタリア人の小学校5年生というのは、正直、すごくハードルが高いなと思いました(笑) 役者の仕事をしていて、イタリア人の役や小学校5年生の役はなかなか来ないですし、それを声だけでどうやって表現しようか考えました。

――アンドレアという少年についてはどのように思いましたか?

アンドレアは、亡くなったおじいちゃんから日本の話をたくさん聞いていて、おじいちゃんが好きだった日本にやってきます。まるちゃんの家にホームステイすることになって、お世話になった家族に対しても感謝の思いをしっかり持っていて、とても心がピュアな男の子だと思いました。

――演じるハードルが高い理由に“イタリア人”“小学生”という二つのキーワードがありましたが、どのようなことを意識したのでしょうか?

まず、“イタリア人”ということについては、どこまで外国人らしい言葉遣いをするべきか悩みました。監督と相談して、伝えることが一番大切なので、あまりカタコトにはせず、まずは思いを伝えることを優先することになりました。その中で意識したのはテンポです。日本語の感覚だと、句読点や文節で区切って話すじゃないですか。でも、それを敢えて区切らずにスラスラと続けて言うことで外国人らしさ表現できる。あと、小学生ということについては、普段より声のトーンを高くして、あとはアンドレアの優しさが声に現れたら良いなと思い、優しい気持ちで喋りました。

――アンドレアにとって“カメラ”はとても大事な存在で、劇中でも鍵を握るアイテムです。中川さんもカメラが趣味ということですが、キャラクターへの思い入れも強くなったのでは?

そうなんです! アンドレアはLEICA(ライカ)のカメラをおじいちゃんから譲り受けているのですが、僕も写真を撮るのが好きで、何がきっかけで好きになったのか振り返ると、アンドレアと同じようにおじいちゃんだったんです。僕のおじいちゃんは写真や映像で記録に残すのが好きな人で、おじいちゃんの家に遊びに行くと、おじいちゃんが写真をいっぱい撮ってくれました。それで、僕もおじいちゃんにカメラを借りて家族の写真を撮りましたし、おじいちゃんからカメラをもらったこともあって、今でも大切にしています。

――どんな被写体を撮るのが好きですか?

人を撮ることが多いかもしれないですね。ドラマの撮影現場にも持っていき、共演者やスタッフの方を撮ったりすることもあります。今回の『ちびまる子ちゃん』でも、“人を撮る”というのはとても重要な鍵を握っているので、“おじいちゃん”と“カメラ”という共通点はアンドレアを演じる上でもとても共感する部分でした。

――初挑戦となったアニメのアフレコはいかがでしたか? 

TARAKOさんはじめとするさくら家の皆さんやクラスメートの皆さんと一緒に収録をさせていただきました。大ベテランの皆さんの中に一人で入っていったので、最初はものすごく緊張しちゃいました(笑) でも、皆さん、マイクとの向き合い方や基本的なことなどを色々と教えてくださったり、TARAKOさんも「こんな現場だから気楽にやってよ」と言ってくださったりして、このほのぼのとした空気感が、『ちびまる子ちゃん』の世界観に繋がっていると思えたアットホームな現場でした。

――25年間の積み重ねを感じることはありましたか?

一回、レギュラー収録を見学させていただいたことがあるんです。そうしたら、リハーサルを一回行って、そのあとに本番を通しでやると、ほぼ一発でOKなんですよ。その時は、出演者の方々が大勢いて、その前にマイクが4本立っていて、役に応じてローテーションしながら収録していたのですが、まさに職人技でした。

――『ちびまる子ちゃん』の世界に入り込んだ感想はいかがですか?

『ちびまる子ちゃん』のキャラクターって、僕らの頭の中でも自由に生きていて、その声を発して動き回っているのが当たり前になっているじゃないですか? 今回、アニメーションと声が一体化する、命を吹き込む瞬間を目の当たりにして、すごく不思議な感覚でした。小さい頃から見ているキャラクターの声に囲まれて、本当に幸せな時間でしたし、勉強にもなりました。一生忘れられない経験をしたと思います。

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