人気コミック『モンタージュ 三億円事件奇譚』を福士蒼汰主演でドラマ化

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「週刊ヤングマガジン」(講談社)で2010年から2015年にかけて連載された大人気マンガ「モンタージュ 三億円事件奇譚 SINCE 1968.12.10」(コミックス全19巻)を、フジテレビが福士蒼汰主演でドラマ化。2016年に放送することがわかった。

本作は、1968年12月10日に発生した未解決事件「三億円事件」をテーマにした壮大なスケールの物語。連載中から、激しい映像化権の争奪戦が繰り広げられた末、フジテレビがその権利を獲得し、今回のドラマ化が実現した。

福士が演じる主人公・大和は、3億円事件について調べるうちに、あらぬ殺人の容疑をかけられ、逃亡する羽目に陥ってしまう。都度、機転を利かせ、時に警察から逃げ延び、時に三億円事件の真相を知る人物と大胆な駆け引きを行うなど、父親の謎の死や三億円事件の真相にたどり着くという強い信念のもと、さまざまな人物に妨害され、もがき苦しみながらも、一歩ずつ前進していく人物として描かれる。

福士は、原作について「普通の青少年マンガより、かなり読み応えがあって、いろいろと考えさせられ、続きが気になる展開だった」と感想を述べ、「僕のような若い人間が演じることによって“三億円事件”を知らない方々にも、“エンターテインメント作品”としてご覧いただける内容になっていますし、“三億円事件”を知っている世代の方々には、細かいディテールまで深く考えていただける重厚感のある作品になっています」と台本を読んだ感想を語った。

また、演じる鳴海大和の印象を「退屈な生活に不満を抱えている普通の青年」と語り、「特殊な人物であれば、思い切った演技や行動をしても、“ちょっと変わった人物だから”ということで片付けられるのですが、大和はあくまで普通の青年で、ヒーローになりすぎてもいけない……。その上で、鳴海大和という人間味も出していかなければならないので、自分の中でバランスをとりながら演じています」と役作りについて明かしている。ラブストーリーのイメージを強く持たれる中、社会派作品への出演となることについては、「いつもと目線が違う」と述べ、「ラブストーリーも、今回のような“本格社会派エンターテインメント作品”も役を演じる上で大きな違いはありません」と言いつつも「ラブストーリーの方が慣れている分、やりやすいですかね(笑)」と茶目っ気を見せた。

そして、世界遺産登録後、初めてドラマロケが行われた軍艦島については「とにかく神秘的な場所だなと感じました。島に降り立った瞬間に、“何か、違うな”と。これまでにも、ロケなどでいろいろな場所を訪れましたが、そんな不思議な感覚に襲われるのは初めてでした」とコメント。「ただの廃墟ではなくて、本当に人を引きつけるものがありました。撮影した映像にも、軍艦島で撮影したからこその迫力が出てくると思います。この作品のスケール感にはなくてはならないロケ地だったと思います」と、手応えを語っている。

共演者については「これから発表される予定ですが、本当にすごいです! こうした方々とご一緒できたことは自分にとって、本当に大きな財産になりました」と大興奮。「今回の『モンタージュ 三億円事件奇譚』は、脚本や出演者、軍艦島ロケなど、それぞれ味の詰まった果実がたくさん連なった“ブドウ”のような作品です。一粒だけに甘みが詰まっているのではなく、作品を構成する、どの要素をとってみても、濃い味がすると思います。そんな作品はもちろん、これまで見せたことのない“新しい福士蒼汰”にも期待して下さい」と作品をアピールしている。

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