北村一輝「猫は得意」主演映画『猫侍 南の島へ行く』スペシャルインタビュー

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北村一輝が演じる主人公・斑目久太郎と白猫・玉之丞が活躍する癒し動物時代劇「猫侍」の劇場版第2弾『猫侍 南の島へ行く』がついに公開。同シリーズは、2013年にBSフジ、ひかりTV、スターキャットなど全国19局ネットで放送された連続ドラマが好評を博し、翌年には劇場版が公開され、興行収入約2億1000万円を記録。今年の4~6月に放送されたドラマのSeason2も話題となり、久太郎と玉之丞のコンビは熱い視線を浴び続けている。

“人は斬れても猫は斬れない”コワモテの剣豪と猫が織りなす、笑いと癒しのストーリーは、大幅にスケールアップし、時代劇の枠に収まらない痛快なアクション・アドベンチャーに仕上がっている。主演の北村さんに、共演した玉之丞役の猫たちとのふれあいなど撮影中のエピソードや見どころ、メッセージをいただきました。

【ストーリー】
斑目久太郎は、無双一刀流免許皆伝の腕前で、“まだら鬼”の異名を持つ剣豪だったが、江戸での仕官が叶わず、今は故郷・加賀藩で姑・タエ(木野花)の恨み節を背中に浴びながら浪人生活を送る日々。そこへタエが、四国・土佐藩の剣術指南役の話を持ち帰ってくる。単身赴任に気乗りしないながらも、愛猫・玉之丞を連れて土佐藩へと旅立つ久太郎。だが、船着き場を目前にして謎の忍者(木下ほうか)に荷物を盗まれ、分身の術に惑わされている間に四国行の船が行ってしまう。実はその忍者、久太郎と娘・お静(横山めぐみ)の離縁を目論むタエが、裏で手を引いていたのだった!?

――白猫玉之丞(あなご)との相性(相棒感?)がバツグンでした! 本当に気が合っている者同士みたいで。

僕は猫が好きですし、共演相手としても全然苦労はありません。白猫玉之丞(あなご)は誰とでも仲良くなれるほどおとなしいですね。まったくストレスは感じなかったですね。あなごはいい距離感でいつもいてくれて、楽でした。猫は得意ですね。犬はかわいいけれど、長時間相手をしなくちゃいけない。猫は、ちょうどいいですよ。あなごみたいな猫がいたら、ロケでもどこでも連れていっちゃいますよ(笑)。

――今回、久太郎は南の島へ行くことになりますが、最初に企画を聞いた時はいかがでしたか?

実は南の島と言うよりも、もともとはいろいろな外国や場所に行くというアイデアがありました。それはパート1がニューヨークで開催された映画祭で上映され、海外渡航にプロデューサも一緒でしたから、話が膨らみましたね。盛り上がり決めたという経緯ですね。

――“癒し系時代劇”のコピーどおりの素敵な作品でした。完成した映画をご覧になっていかがでしたか?

南の島へ行くとなっていますが、大丈夫かなと思いましたよ。最初に来た脚本は、猫がいなくても成立していて、斑目久太郎が戦っている内容でした。猫侍ではなかったんですね。ふたりの信じあう気持ち、思いやる気持ちが一番大事だということで、エピソードを増やしこのカタチになりましたので癒し系時代劇になったと思っています。

――そのハンドメイド感も『猫侍』では魅力です。

南の島じゃない感は否めませんが(笑)。与えられた環境の中で精一杯のアイディアを振り絞りやってみようとするのが現場スタッフの感覚で、予算があってクオリティーが高い作品を撮るだけが映画ではなく、観る人のために作る映画が大事。僕もいろいろな作品を作るなかでクオリティーにこだわることや、本物に近いリアリティーを追求することもありますが、猫侍は何のために誰に向けての映画にしたいのかが重要だと思っています。

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