篠原涼子&永山絢斗、『アンフェア』完結編への思いを告白

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女優の篠原涼子主演の人気シリーズ『アンフェア』の完結編として、いよいよ9月5日(土)に公開が迫る映画『アンフェア the end』。2006年に連続ドラマとしてスタートした同シリーズは、篠原演じる主人公・雪平夏見を中心に、ハードボイルドのスタイルを徹底的に追求したサスペンスドラマで、人間や社会の暗部を深くとらえ、多くの人の心に衝撃を与え続けている。連続ドラマ終了後にはスペシャルドラマ『アンフェア the special コードブレーキング~暗号解読』(2006年10月)が放送され、映画『アンフェアthe movie』(2007年3月)、映画『アンフェアthe answer』(2011年9月)が公開され、いずれも大ヒットを記録。さらには、北乃きい主演でこれまでに2作品が放送されたスピンオフシリーズ『ダブル・ミーニング』(関西テレビ・フジテレビ系)の最新作が9月15日(火)に放送を控えている。

映画『アンフェア the end』では、およそ10年にわたり紡がれてきた綿密に練られたストーリーと、重厚な世界観が魅力のシリーズに張り巡らされていた謎が解き明かされ、長きにわたり雪平が追い求めてきた“父を殺したのは誰なのか?”が明らかになる。

このたび、主人公の雪平を演じる篠原さんと、本作の鍵を握り雪平と行動を共にする津島直紀を演じる永山絢斗さんに、映画の見どころや撮影の様子、『アンフェア』シリーズの魅力などをたっぷりと語っていただいた。

――永山絢斗さんと共演することを知ったときの感想をお願いします。

篠原:あまり一緒にお芝居やったこともなかったですし、どんな感じなのかなと思っていましたが、お会いしてみるとすごく朴訥(ぼくとつ)とした雰囲気を持った人だなと感じました。そんな彼が、今回演じる津島直紀という役をどのように表現するのかすごく興味深かったです。

――撮影現場の二人の関係はどのような距離感だったのでしょうか?

篠原:今回、絢斗君は、およそ10年間続いている『アンフェア』のチームに途中から入ってくるわけじゃないですか。相棒的な役なので本当は話しかけたかったのですが、絢斗君は長台詞がたくさんあって集中したい時間が多いだろうなと思ったので、遠くから愛を持って見守ることを心がけました。私、話し始めるとどうしても冗談のようなことばかり言ってしまうんです(笑)。

――永山さんは本作への出演が決まってどのように思いましたか?

永山:プレッシャーはありましたが、撮影はすごく楽しかったです。この仕事をする前からこのシリーズを見ていて、その最後の作品にまさか自分が呼ばれるとは思っていませんでした。篠原さんがテスト撮影で“雪平”になった瞬間を見た時はすごく嬉しかったです。

篠原:現場では基本的に雪平じゃないですからね(笑)。普段はちょろちょろしているので、そういうふうに言っていただけて嬉しいです。

――ついに10年越しのシリーズが完結しますが、お二人はこの結末をどうとらえていますか?

篠原:これまでの『アンフェア』は、続きがあるような終わり方をずっとしてきて、お客様たちに「また次もはじまるんじゃないか?」と期待してもらっていたと思います。ですが、今回はそういう終わり方にはなっていません。『アンフェア』は、どのようにも動かせる作品だったので長く続けることができたと思うのですが、逆に、何かを削っていかないと終わらせることができなかった。もしかしたら、お腹いっぱいという感じにはなっていないかもしれません。私自身もっともっと探ってみたいところはありましたが、こういうやり方じゃないと完結には結びつかない。『アンフェア』らしい納得のいく終わり方だと思っています。

永山:作品を観たときに、すべてを解決していく楽しさと、「もうこれで終わっちゃうのかな?」「本当に雪平にもう会えないのかな?」という寂しさを両方すごく感じました。そこが今までの作品の終わったときの気持ちと違います。でも、『アンフェア』ですからね(笑)

篠原:そうなんですよ。そもそも『アンフェア』なので、私もスタッフが何を企んでいるのかよくわかりません(笑)

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